出版社内容情報
「一世紀近くを実際に生きてしまった以上、その一生をいまさら書き直すわけにはいかない。 自伝には校正刷りは利かない」。
「西洋」と「東洋」、「教える」と「学ぶ」、様々な旧来の枠を超えながら、日本のために、次の世代のために、何を論じてきたか――。
<下巻目次>
第四節 外国でも教えた時代
第五節 夕陽を浴びて先へ進む
第六節 比較文化史家として
あとがき 索引
【目次】
内容説明
自伝には校正刷りは利かない。見て、感じて、考えて。筆、踊るがままに綴った。日本の次の世代のために。
目次
第四節 外国でも教えた時代(江藤淳と私とアメリカ;子供の手習い;外国学者との交際 ほか)
第五節 夕陽を浴びて先へ進む(日本の政治と世界の政治 上;日本の政治と世界の政治 下;芳賀徹 ほか)
第六節 付録 比較文化史家として(『昭和の精神史』と『戦後の精神史』;ヴァリニャーノとリッチの適応政策の是非;サンソム『西欧世界と日本』 ほか)
著者等紹介
平川〓弘[ヒラカワスケヒロ]
1931年東京滝野川に生れ、一高一年を経て東大教養学部教養学科卒。仏伊給費留学生。1964年東大大学院比較文学比較文化課程担当助手。1992年東大定年退官、名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みんな本や雑誌が大好き!?
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上巻に引続き、ご自身の学者人生の歩みを、留学先やら交友関係を通じて回顧しています。ところどころ、時事放談的な部分もあり、そこで展開される家永三郎批判、若桑みどり批判、半藤一利批判、保阪正康批判、朝日新聞批判、進歩的文化人(『昭和史』岩波新書など)批判など、鮮やかな切り口で「寸鉄人を刺す」とは、このことかと思ったりもしました。批判の内容に関しても同感です。 岩波新書の『昭和史』と、竹山道雄の『昭和の精神史』(新潮社ほか)との知的格差など、天と地ほどの差があるというしかありません。2025/09/04




