内容説明
平和的台頭、権力闘争説、崩壊論…。世界は偽情報に騙された。アメリカを油断させ、追いつく国家安全部の謀略。
目次
ジョージ・ソロス、中国改革開放基金、そして国家安全部
スパイマスター:于恩光
統一戦線に巣くうスパイたち
血で血を洗う時代の幕開け
チャイナゲート:ホワイトハウス買収計画
長期戦をプレイする
鄭必堅と中国改革開放フォーラム
中国の「平和的台頭」が作られるまで
ウィキリークスが暴いた国家安全部
回転ドア:学者と国家安全部
「中国は友人を忘れない」エリートの攻略
離脱不可能な党:トランプ、バイデン、そしてその次の政権へ
観音:影響力のツールとしての仏教
結論 国家安全部に立ち向かう
附章:日本
著者等紹介
ジョスキ,アレックス[ジョスキ,アレックス] [Joske,Alex]
オーストラリア国立大学卒業。オーストラリア戦略政策研究所(ASPI)で史上最年少のアナリストとして働いた後、現在はリスクコンサルタント会社でアナリストを務める
奥山真司[オクヤママサシ]
地政学・戦略学者。戦略学博士Ph.D.(Strategic Studies)。国際地政学研究所上席研究員。多摩大学大学院客員教授。1972年横浜市生まれ、カナダ・ブリティッシュ・コロンビア大学を卒業、英国レディング大学大学院で修士号と博士号を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まー
11
中国のスパイに関しての本書は"007"の様なドンパチや暗殺などを想像していましたが結構地味な活動でありましたがやはり粛清や処刑された人は居たんですね 天安門事件に至る下りはとても興味深く勉強になりました2025/03/26
なっちゃん
0
影響力のツールとしての仏教2024/12/22
斧弓
0
親中派の作り方。かつての欧米が、何故中国に太陽政策を取れば民主主義陣営に寄ってくると期待し、騙されたかの流れを垣間見える。2024/11/12
みんな本や雑誌が大好き!?
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第十章の「回転ドア・学者と国家安全部」によると、バリーという大学院生が「アメリカ政府の一員になる可能性があると見て」北京の会議に招待したいという名目で何度か打ち合わせをするのですが、その場所が「酒の出るカラオケ」だったり、「ほぼ裸のウイグル人女性たちによる『ファッションショー』に引きずり込まれた」りするのです。「なんなら彼女たちと一緒に二階に行こうか」と提案もされたり。そのあと、北京に行くと、同様の桃色工作もまたあったといいます。バリーは持ちこたえたようですが、その誘惑に嵌まった研究者もいたことでしょう。2024/10/15