出版社内容情報
消費=選ぶ、買う、使うで、私たちは、幸福になる。
地球環境や社会、なにより自分自身のための、消費へのまなざしとは。
消費に人びとが期待すること、消費の人生にとっての意味は何か。
本書は、この分野の第一人者が、インスタ映え、Z世代、オタク、コト消費、レトロ、ミニマリズムなど、注目すべき現象に鋭いメスを入れつつ、これからの消費を考える。
「本書は二一世紀初頭に起きた現実の分析と二一世紀全体の展望を目指している。……低成長下にもかかわらず、注目されるトピックは大きく変化し、人びとが消費に向けるまなざし、消費に期待すること、消費の人生にとっての意味といった点に注目する限り、著しい変化が生じているように思われる。……消費がどうなるかという視点だけでなく、消費をどうするかという視点をはっきり打ち出した」(本書より)
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【目次】
はじめに
第1部 ICTが変える社会と若者
第1章 遠くから見たZ世代論
第2章 消費を見せるということ――インスタグラムは何を変えるのか
第3章 あふれる情報と消える消費
【コラム1】スマホは小さな怪物である
第2部 変容する二一世紀の消費文化
第4章 真正オタクが作る消費文化
【コラム2】「推し」の決め方、選び方
第5章 コト消費はややこしい
第6章 ノスタルジーでもレトロでもなく――古いもの消費のとらえ方
第7章 ミニマリストは消費が嫌いなのか
第8章 小さく光る消費文化――多様性と質的豊かさ
【コラム3】カフェは社会を映す鏡である
第9章 消費文化のグローバル化――その後どうなったのか
第3部 豊かで持続可能な消費社会へ向けて
第10章 激動と沈静の消費社会――私たちは今どこにいるのか
【コラム4】エシカルの風、SDGsの波
第11章 消費の豊かさと地球温暖化――どう折り合いをつけるのか
第12章 二一世紀の消費ビジョン――第三の消費文化とは
【コラム5】コロナ禍の犠牲になった消費とは
あとがき
【目次】
はじめに
第一部 ICTが変える社会と若者
第一章 遠くから見たZ世代論
Z世代論への注目
Z世代論のあらまし
若者世代論の条件
再びZ世代論について
若者世代論なしで済ませる方法
第二章 消費を見せるということ――インスタグラムは何を変えるのか
「見せる消費」の激増
見せびらかしの消費か?
SNSの二極分化
容易でないSNSでの見せびらかし
見せびらかしではない「見せる消費」とは
「見せる消費」の複雑さ
「いいね」と承認欲求
「見せる消費」は誰の消費を変えるのか
第三章 あふれる情報と消える消費
デジタル情報という特異な存在
フリー(ただ)化の波
情報体験が消費に代わる
評価情報の影響
情報空間への没入
消える消費か増える消費か?
情報社会と消費社会の蜜月が終わる
【コラム1】スマホは小さな怪物である
第二部 変容する二一世紀の消費文化
第四章 真正オタクが作る消費文化
オタクの三要素
オタク的な趣味とは何か
オタクは社会になじまない?
熱中するオタク
オタク分野の地位向上
現在のオタクのとらえ方
真正オタクとは何か
文化の創造者としての真正オタク
自律した消費者としての真正オタク
消費文化にとってオタクとは何か?
【コラム2】「推し」の決め方、選び方
第五章 コト消費はややこしい
モノ消費対コト消費という図式
サービスとコト消費
文化的消費とコト消費
体験とコト消費
企業にとってのコト消費
消費者にとってのコト消費
これまでのまとめ
コト消費の可能性と限界
「コト消費」という言葉
第六章 ノスタルジーでもレトロでもなく――古いもの消費のとらえ方
消費社会と古いもの
古いものとその衰退
流行の復活
社会にそぐわなくなったものの復活
役立たなくなったものの復活
内容説明
消費=選ぶ、買う、使うで、私たちは、幸福になる。地球環境や社会、なにより自分自身のための、消費へのまなざしとは。消費に人びとが期待すること、消費の人生にとっての意味は何か。本書は、この分野の第一人者が、インスタ映え、Z世代、オタク、コト消費、レトロ、ミニマリズムなど、注目すべき現象に鋭いメスを入れつつ、これからの消費を考える。
目次
第一部 ICTが変える社会と若者(遠くから見たZ世代論;消費を見せるということ―インスタグラムは何を変えるのか;あふれる情報と消える消費)
第二部 変容する二一世紀の消費文化(真正オタクが作る消費文化;コト消費はややこしい;ノスタルジーでもレトロでもなく―古いもの消費のとらえ方;ミニマリストは消費が嫌いなのか;小さく光る消費文化―多様性と質的豊かさ;消費文化のグローバル化―その後どうなったのか)
第三部 豊かで持続可能な消費社会へ向けて(激動と沈静の消費社会―私たちは今どこにいるのか;消費の豊かさと地球温暖化―どう折り合いをつけるのか;二一世紀の消費ビジョン―第三の消費文化とは)
著者等紹介
間々田孝夫[ママダタカオ]
1952年生まれ。1974年東京大学文学部社会学科卒業、1979年まで東京大学大学院社会学研究科で学ぶ。金沢大学文学部、立教大学一般教育部、立教大学社会学部を経て、立教大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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