ゲーム作家 小島秀夫論 - エスピオナージ・オペラ

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  • サイズ 46判
  • 商品コード 9784867930991
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ゲームを超えた総合芸術



もはや、その作品は、詩であり、文学であり、映画であり、何よりも芸術そのものである。――ゲームクリエイターを超えた存在=小島秀夫に迫る。



 全世界で六〇〇〇万本以上の売り上げを誇る『メタルギア』シリーズや、『DEATH TRANDING』などを生み出し、ゲーム作家として史上二人目に芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。

 本書は、特に、監督・脚本・ゲームデザインなどを本格的に手掛けた「A KOJIMA HIDEO GAME」と呼ばれる作品群を対象に、その一貫性と全体性から、ゲームデザイナーを超えた存在=小島秀夫に迫る。



「本書は、ゲームについての研究・評論である。ゲームデザイン、システム、主題、物語などのゲーム作品についての分析と、小島秀夫という人間そのものの作家論を往還するのが、本書の方法論である。ゲーム制作は集団創作なので作家論的アプローチがどこまで可能なのか、どこまでを特定の作家に帰属させられるのかについては議論の余地があり、確立された方法論があるとは言えないが、本書は現時点でアクセス可能な資料を元に最大限の努力を試みた。」 ――本書より



●「エスピオナージ・オペラ」とは:

筆者の造語で、『007』のようなスパイ・諜報(エスピオナージ)もののエンターテインメントの形式を利用し、その背景にある冷戦や核戦争など国際政治の問題を描きつつ、それを個人の愛憎の問題と密接に結びつけるドラマの構成のことを意味する。



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【目次】

はじめに

ACT1 ATTACHMENT

 Ⅰ 『メタルギア』――ステルスゲームの誕生

 Ⅱ 『スナッチャー』――冷戦時代の恐怖の寓話

 Ⅲ 『メタルギア2 ソリッドスネーク』――「不器用なデク」の生きる場所

 Ⅳ 『ポリスノーツ』――疑似恋愛から、精神的な愛へ

ACT2 MODERNITY

 Ⅰ 『メタルギアソリッド』――生まれの「運命」からの解放 

 Ⅱ 『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』――現実の底が抜けた世界で

ACT3 GENERATIVITY 

 Ⅰ 『メタルギアソリッド3 スネークイーター』――母性と信頼

 Ⅱ 『メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』――「体制と叛逆」という二項対立の解体

ACT4 PEACE

 Ⅰ 『メタルギアソリッド ピースウォーカー』――ゲームによる平和教育

 Ⅱ 『メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ』――9・11以後のゲーム

【目次】

はじめに

 本書が論じること/本書の特徴/映画と父親/父の死と、孤独/「代理的な父」としての映画・小説・ゲーム/失われた父を求めて――「父恋」の物語/映画とゲームの差異/映画とゲームの関係/小島秀夫に影響を与えた映画たち――エンターテインメントの教育機能/SF――「哲学を論じ、現代社会を風刺する」ジャンル/エスピオナージ・オペラ――国際情勢や諜報と、親子愛や性愛を重ねる作劇/集団制作における作家性/小島秀夫の「作家性」とは何か/ビジネスと作家性、経営者と創作者の両立/集団制作をどのように行っているのか/先行研究との比較/「総合芸術」としてのゲーム



ACT1 ATTACHMENT

Ⅰ 『メタルギア』――ステルスゲームの誕生

 ステルスゲームの誕生/不安型愛着スタイル的な物語とゲームデザイン/恋愛や疑似恋愛における、相手の本心を知りたいという欲望/愛着に関連する不安と懐疑/エスピオナージ・オペラとしての小島秀夫作品/『メタルギア』に影響を与えた映画たち①――『大脱走』『ゾンビ』/『メタルギア』に影響を与えた映画たち②――『ニューヨーク1997』/冷戦時代の不安の寓話として

Ⅱ 『スナッチャー』――冷戦時代の恐怖の寓話

 コントロール可能なアドベンチャーゲームという形式/サイバーパンクと冷戦と日本/冷戦時代の恐怖の寓意/日常に潜む脅威と不安/関西人・小島秀夫/親子と夫婦の懐疑と愛情/私的な愛の物語と、冷戦の分断と

Ⅲ 『メタルギア2 ソリッドスネーク』――「不器用なデク」の生きる場所

 小島秀夫最大の質的な飛躍/孤児と安全基地の喪失/自閉スペクトラム症的な傾向を持つ者の「擬態」感覚との通底/愛の対象との断絶と距離/愛が手に入らない、「不器用なデク」に生きがいを与える/ゲームの両義性

Ⅳ 『ポリスノーツ』――疑似恋愛から、精神的な愛へ

 親子と親密さという主題系の前景化/アニメーションとゲームの融合/疑似恋愛から、親子愛へ/文化に対する愛着の問題/クィアな登場人物たちと、二項対立の克服/カモフラージュするゲームと、カモフラージュを見抜くゲーム/恋愛・疑似恋愛から、精神的な愛へと昇華する装置



ACT2 MODERNITY

Ⅰ 『メタルギアソリッド』――生まれの「運命」からの解放 

 核兵器と遺伝子の物語/3Dポリゴンゲームとしての文法と視点/サイコ・マンティス――自他の境界線のない子供/スナイパー・ウルフ/依存症的・麻薬的な陶酔に生きる意味を見出す人々/遺伝子――「生まれ」の克服と自由意志/宿命と運命と革命/近代と進歩/近代、科学、再帰性、存在論的不安/グローバルなリスクとの直面/代理的な父としてのゲーム/新しい家族のあり方を巡る実験の物語

Ⅱ 『メタルギアソリッド2 サンズ・

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