出版社内容情報
みのりあるひとり旅
戦災、震災、コロナ禍………
時代の中で旅を重ね
知友を拡げた男の
半生の軌跡。
私はずっとひとりで生きてきたが、まず気づいたのは、そんな私の旅が、はっきりした一本の流れだとは言えないことである。自分をつくるいくつもの流れがあり、それらが並行してからみあってきた。流れの数は増えつづけてきたかもしれない。それらをひとつひとつ見ていく必要があった。書きながらていねいに考えていくしかなかった。/それがこんな形の小説になった。流れの行く末を見届けるようなつもりで書いた。「あとがき」より
内容説明
みのりあるひとり旅。戦災、震災、コロナ禍…。時代の中で旅を重ね知友を拡げた男の半生の軌跡。
目次
第1部(喪失;姫路の家;信濃路;集い)
第2部(いわき;別れ;廃墟)
第3部(岬へ;新居;邂逅;茅ヶ崎)
残日
著者等紹介
尾高修也[オダカシュウヤ]
1937年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒業。72年、「危うい歳月」で文藝賞受賞。2008年、日本大学芸術学部文芸学科教授を定年退任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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