一〇の国旗の下で 満洲に生きたラトヴィア人

個数:

一〇の国旗の下で 満洲に生きたラトヴィア人

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2025年09月03日 14時00分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784867930571
  • NDC分類 989.96
  • Cコード C0020

出版社内容情報

満洲に生まれ育ったラトヴィア人が描く

グローバルな満洲史



ハルビンは十九世紀末の建都以来、およそ半世紀の間に、目まぐるしく支配者を替え、それとともに様々な民族が出入りし、多民族のるつぼが描き出す町の絵柄も変わっていった。そのすべてをハルビンに生きて自ら経験したからこそ、カッタイスは自分の上に「一〇の国旗」がはためくのを目撃するという歴史の稀有の証人になったのだった。(沼野充義)



満洲と呼ばれた、二度と繰り返されることのない地球のすばらしい一郭に運命に引き寄せられた中国人、ロシア人、日本人、朝鮮人、ユダヤ人、タタール人、ポーランド人、そしてラトヴィア人とが、寄り添うように生きた日々を書いたにすぎない。……下世話な話ばかりで真面目さに欠けると言われるなら、それも仕方があるまい、フランス語ならケセラセラと言うところだ。世界の波に揺られる人間の営みは、万事ろくでもない勘違いかもしれないのだから。(カッタイス「あとがきにかえて」より)

内容説明

満洲に生まれ育ったラトヴィア人が描くグローバルな満洲史。

目次

第一の旗 ブヘドゥ
ハルビンへ
第二の旗の下
第三の旗
第四と第五の旗
第六と第七の旗
いざ進学
働きだす
清水学長の追放
日本の降伏
早くも第八の旗、ソ連軍にて
東洋経済学部
人生九番目の旗

著者等紹介

カッタイス,エドガルス[カッタイス,エドガルス] [Katajs,Edgars]
1923‐2019。日本語と中国語の通訳翻訳者、日本と中国についての専門家。ラトヴィアにおける日本語教育の草分け的な存在としてその名が知られ、「カッタイ(Kattai)先生」とした。ラトヴィア大学外国語学部の日本語コースを開講し、俳句の名訳を残したグナ・エグリーテ、村上春樹作品の翻訳で活躍するイングーナ・ベッチェレなど多くの日本文学研究者を輩出

黒沢歩[クロサワアユミ]
茨城県東海村出身。1993年、日本語教師としてラトヴィアのリガの日本語学校へ。1994年、日本語を教える傍ら、ラトヴィア大学文学部でラトヴィア文学を学び始める。ラトヴィア文学修士。2000年に開設された在ラトヴィア日本国大使館勤務、ラトヴィア大学現代言語学部日本語講師を経て、ラトヴィア語通訳・翻訳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね

6
帝政ロシアの鉄道技師としてラトヴィアから満州に赴任してきた両親のもと満州で生まれ満州で育ち、長じて中国と日本の専門家になった著者の半生記。ロシア、日本、中華民国、ソ連、中国と次々に仰ぐ国旗は替わっても、ハルビンのコスモポリタンは揺るがない。多くの不自由と理不尽が蔓延する中、著者はその中をなんとか泳ぎ渡って、まだ見ぬ故郷ラトヴィア目指して汽車に乗る。中国人の不衛生と生きる知恵、ロシア人の知性と現実主義、日本人の規律など、人種のるつぼの中でもやはりお国柄は出るらしい。2025/08/07

林芳

1
稀有な本を読んだというのが第一の感想。満州国を挟んだ時代を中国ハルビンで過ごしたラトヴィア人の回想録。まずハルビンがこの時代これほどまでに多人種が暮らしていたとは。そして何が稀有かというと、日本人でも中国人でもなくラトヴィア人という時代に翻弄された小国の西洋人が描いているということ。そこには中国人日本人の行動原理が記されている。日本人はそういう風に見えるのかという驚きと共に納得も。今の日本人も全く変わらないのだろう。ということは今の日本人もこの時代に生きることになれば同じことをしたのだろうと腑に落ちた。2025/07/24

linbose

0
★★★☆☆ 満洲で生まれ、育ったラトヴィア人の、中ソ対立激化前に帰国するまでの半生の回想録▼著者は日本語、中国語、ロシア語の語学教師、翻訳、通訳家。ロシアが建設した国際都市ハルビンなどで暮らした日常の細部を、抜群の記憶力で人びとの民族的な特徴なども含めて描き出す▼ラトヴィア人の目に満洲はどう映ったかが関心のポイントなのだけれど、日本人、中国人、ロシア人それぞれ、結構皮肉がきいた言葉で語られるところが多く、もう一つなじめない▼沼野充義の解説付き2025/05/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22253760
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品