内容説明
ヴィゴツキー理論をどう読むべきか?一連の研究を通して言いたかったこととは?人間精神に対するヴィゴツキー思想の生成発展過程を哲学者、心理学者、芸術家たちとの思想的対話から検証。ヴィゴツキー理論を固定化してしまうことなく、彼が解かなかったものも含めて、さらに展開してゆくために。
目次
第1章 ヴィゴツキー、その研究と生涯
第2章 ヴィゴツキーの『芸術心理学』―ロシア・フォルマリズムを超えて
第3章 ヴィゴツキーがみた文学の世界―ハムレット、寓話、スターン
第4章 ヴィゴツキーとエイゼンシュテイン―芸術創造をめぐる交流
第5章 ヴィゴツキーとシペート―その言語論と意味世界論
第6章 ヴィゴツキーとゲシュタルト心理学
著者等紹介
佐藤公治[サトウキミハル]
北海道大学名誉教授。専門:発達心理学・教育心理学。北海道大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。1997年、博士(教育学)(北海道大学)。北海道大学大学院教育学研究院教授、同特任教授を経て2013年、定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
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ヴィゴツキー理論の展開性 文化という外的変数 コール文化心理学の影響 言葉による精神の働き 言語と思考の相互関係 フンボルトの言語活動観 言語活動の呼びかけと応答 シペートの文化的実践論 思考は言葉の中で行われる 言葉の中での思考生成 知能と情動はユニット 言葉の対話的な性質 フォルマリズム 異化による芸術の効果 ハムレット論 構造と内面 寓話における意味の二重性 ゲシュタルト心理学 文化によるゲシュタルト形成 言葉の媒介メカニズム エイゼンシュテイン 内的モノローグと ドゥルーズ生成の哲学との共通点2025/04/26