出版社内容情報
北海道文学の神髄と始原が明らかになる。
《挽歌》とは誰の死を悼むものだろうか。
原田康子文学を「喪失の文学」「喪の文学」として捉えつつ、《挽歌》の歴史的な意義を明らかにし、喪失と成熟の枠組みから北海道文学の新たな構築を試みる。
はたして北海道文学は可能であろうか。
内容説明
北海道文学の神髄と始原が明らかになる。“挽歌”とは誰の死を悼むものだろうか。原田康子文学を「喪失の文学」「喪の文学」として捉えつつ、“挽歌”の歴史的な意義を明らかにし、喪失と成熟の枠組みから北海道文学の新たな構築を試みる。はたして北海道文学は可能であろうか。
目次
序章 終焉と出発、喪失と成熟
第1章 原田文学の誕生と形成
第2章 喪失の時代
第3章 挽歌四部作
第4章 喪失の果て
第5章 喪の終焉、自己史の再構築
終章 喪の文学、北海道文学の始源
著者等紹介
南富鎭[ナンブジン]
1961年~。大韓民国慶尚北道出身の文学研究者。専門は日本近現代文学、日韓比較文学、植民地文学、松本清張、村上春樹など。慶北大学校国語国文学科卒業。高等学校の国語(韓国語)教師を経て、1990年に日本文部省国費留学生として来日。筑波大学大学院文芸言語研究科で博士号(学術)を取得。日本学術振興会外国人特別研究員。早稲田大学、筑波大学で非常勤講師を勤める。2003年より静岡大学人文社会科学部助教授。2006年より同教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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