内容説明
キリスト教徒と異教徒間の戦いを、両方の視点から重層的に描いた「ヴィレハルム」は、優れた十字軍文学として、今日的価値を持つ。さらに小品「ティトゥレル」と叙情詩を追加し、中世盛期ドイツの最も重要と言われる詩人の作品を完訳。
目次
第1巻 アリシャンツの敗北
第2巻 ヴィーヴィーアンツの死とヴィレハルムのオランシェへの帰還
第3巻 ヴィレハルムのムンレーウーンへの旅
第4巻 救援をめぐる葛藤。辺境伯とレンネヴァルトのオランシェへの出立
第5巻 援軍のオランシェ集結
第6巻 ギーブルクとレンネヴァルトの邂逅。諸侯会議
第7巻 キリスト教徒軍のアリシャンツへの行軍と異教徒軍の戦闘準備
第8巻 アリシャンツの決戦
第9巻 キリスト教徒軍の大勝利
著者等紹介
フォン・エッシェンバハ,ヴォルフラム[フォンエッシェンバハ,ヴォルフラム] [von Eschenbach,Wolfram]
1170年代‐1220年頃。中世ドイツの詩人。『ニーベルンゲンの歌』とともに中世ドイツ文学の最も重要な叙事的作品とされる『パルチヴァール』または『パルツィヴァール』(ドイツ語:Parzival)は彼によるものである。ミンネザングの歌人として、写本によって伝えられた作品の数は少ないが、極めて優れた叙事詩も残している
小栗友一[オグリトモカズ]
1942年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。名古屋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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