内容説明
明治初期、近代化を推し進める政府は、有望な若者たちを欧米へ留学させた。経五郎もその一人として米ラトガーズ大、英オックスフォード大へ留学し、立身出世を夢みて帰国したが、直後に佐賀の乱に巻き込まれ、足跡はほとんど残されていない。本書は彼の残した数少ない足跡と、同時代に同じ場所で同じ時間を過ごしたであろう、名士たちの証言をもとに、点と点を結ぶ試みである。
目次
1 香月経五郎略伝
2 佐賀・弘道館と長崎・致遠館
3 明治二年五月、岩倉・鍋島連立政権
4 大学南校・江藤新平宅に寄宿
5 幕末の日本人はすべて「攘夷派」だった
6 アメリカへの旅立ち
7 岩倉使節団・鍋島直大と久米邦武
8 イギリスに向け大西洋を渡る
9 経五郎の帰国
10 「征韓論」と香月経五郎
11 佐賀の乱をどう呼ぶべきか
12 経五郎、江藤と共に佐賀に向かう
13 弟・香月三郎
著者等紹介
田頭信博[タガシラノブヒロ]
1948年、広島県生まれ。岡山金光学園高等学校を経て、成蹊大学経済学部卒業。三光汽船(株)に18年間勤務、3年間シンガポール首席駐在員。その後、金融専門のヘッドハンターとして32年になる。現在、(株)エシアリンクコンサルティング代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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