内容説明
言語表象の対象にはなりえぬはずの情動は、日常的にあらゆる場面で記号に宿り、ときにそれを歪めながら、異様な相貌で私たちの眼前に出来する。精神分析や脱構築を駆使して、ジェイムソン、フロイト、ド・マン、ワイルド、ボウエン、ワーズワース、ロレンス、バルト、レオナルド・ダ・ヴィンチ、梶井基次郎などのモダニズム的テクスト群を横断し、名状しがたい無意識=知りえぬ異形に迫る!著者の異形な記号の物質的過剰(情動)性へのフェティッシュな愛を実感してほしい。
目次
第一章 現前する無の唯物論―「ポスト」に抗う文学批評のために
第二章 フロイトにおける情動―意味論と経済論の齟齬をめぐって
第三章 反近代としてのモダニズム―オスカー・ワイルドと否定的唯物論
第四章 不在の戦争の言語的形象―『日ざかり』における真理の隠蔽/出現
第五章 顔と表層をめぐる脱修辞学―ポール・ド・マンの反心理学
第六章 情動、モダニティ、不気味なもの―D・H・ロレンス、不可知なものの情動的強度
第七章 アウラと情動―あるいは残滓的なものの唯物論
第八章 ロラン・バルトとレオナルド・ダ・ヴィンチ―恋愛的情動のメランコリーとその意味論的な零度=死
終章 モダニズム、精神分析、脱構築―「檸檬」における情動の唯物論的「もの」化をめぐって
著者等紹介
遠藤不比人[エンドウフヒト]
成蹊大学文学部教授(イギリス文学・批評理論・精神分析史)。慶應義塾大学大学院博士課程単位取得退学、博士(学術、一橋大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



