感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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3
パーシヴァル・エヴェレットによる、ハックルベリーと一緒に逃亡した奴隷のジムの視点で描いた小説、『ジェイムズ』を手に取ろうとしたちょうどいいタイミングでこの新訳が目に止まったもので、早速読むことに。数年前に読んだ柴田元幸訳は、とにかく読み易かった印象が残っているのだけれど、こちらはもう少しゴツゴツとした手触りの噛み応えのある訳となっている。原作の持つ方言の香りを、可能な限り日本語化して読者に伝えたかったという訳者の心意気やよし。さて、ジムを主人公とした新たなる解釈の物語。どんな冒険が待っているのだろうか。2025/07/05
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