感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
55
「狂気ト理知ノ傑作集」と題されているが、悪夢のような短編が続く。すでに既読の「瓶詰地獄」や「死後の恋」も含まれるが、どの作品も魅力的だ。特に惹かれたのは「線路」「縊死体」。2025/06/22
tomi
26
長山靖生編。「瓶詰地獄」「死後の恋」など狂気に満ちた短篇集。ドッペルゲンガーを扱った作品が多めで、纏めて読むと狂気に取り込まれそう。アンソロジーなどで既読の作品もいくつかあり、その中では表題作「怪夢」の連作が魅力的。飛行士がドッペルゲンガーに遭遇する「空中」が良い。やはり連作の「いなか、の、じけん」からは「郵便局」「模範兵士」を収録している。この2篇は初読みだが別の作品は読んでいて、どれも面白かったので他の作品も読んでみたい。酷い話ですが…2025/09/10