内容説明
情動は扇動し、感染し、伝播する!オスカー・ワイルド、谷崎潤一郎、セルゲイ・トレチャコフ、リチャード・ライト、アドリエンヌ・ケネディ、コリンズ『白衣の女』、メルヴィル「書記バートルビー」、アトウッド『誓願』、リンチ『ロスト・ハイウェイ』、スポーツと情動と身体性…。情動論の批評的可能性を探り、文学/文化が孕む「情動の力」を掘り起こす―。
目次
序章 情動論の可能性
第1章 情動と芸術生成―オスカー・ワイルドと谷崎潤一郎を中心とした比較芸術研究
第2章 情動的体験としての映画―『ロスト・ハイウェイ』における物語の歪曲、クロースアップ、音楽性
第3章 触発し/触発される身体
第4章 苦しみのトリアージ―トレチャコフとライト作品の情動表象から考える
第5章 恥という情動―『白衣の女』における触発の構図
第6章 触発としての「受動的抵抗」―「書記バートルビー」をめぐって
第7章 アドリエンヌ・ケネディの一幕劇における記憶、情動
第8章 『誓願』における“怒り”の倫理―歴史を書くということ
終章 情動論の批評的展開
著者等紹介
武田悠一[タケダユウイチ]
元南山大学教授/英米文学、批評理論
武田美保子[タケダミホコ]
京都女子大学名誉教授/イギリス文学、比較文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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