内容説明
本書は文学のなかの魔術の系譜を浮き彫りにし、古代から現代まで、魔術の隠された“知の歴史”を文化越境・領域横断的に炙りだす。魔術の秘密の扉がいま開かれる。
目次
西洋の魔術とその歴史
第一部 古代・中世・ルネサンス期における文学と魔術(フィチーノ、プラトン的・偽プラトン的伝統、魔術―ルネサンス・ヘルメティズム研究;中世北欧のルーン魔術;中世ロマンスにおける魔術―「思いもよらぬこと」を思う)
第二部 ロマン主義から近代魔術へ(ドイツ・ロマン派と魔術―魔術の言語と詩のことば;フリーメイソンから近代魔術へ―「自己宗教」の変容;E・ブルワー=リットンの魔術とゴシック―『ポンペイ最後の日』と『幽霊屋敷』)
第三部 近代から現代へ―文学・魔術・ユング心理学の地平(認識論から見たエリファス・レヴィのオカルティズム;「近代」は魔に始まり魔に終る―たとえばキャロルの数学魔術;フランス十九世紀文学にみる音楽の魔力;ユングと魔術―脱魔術化から再魔術化へ)
著者等紹介
田中千惠子[タナカチエコ]
元大阪大学大学院非常勤講師/英文学・表象文化論
根占献一[ネジメケンイチ]
学習院女子大学名誉教授、学習院さくらアカデミー講師、星槎大学非常勤講師/ルネサンス思想・文化史
小澤実[オザワミノル]
立教大学文学部教授/西洋中世史・北欧史
横山安由美[ヨコヤマアユミ]
立教大学文学部教授/中世フランス文学
鈴木潔[スズキキヨシ]
同志社大学名誉教授/ドイツ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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