感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はっせー
72
海外文学が好きな人や勇気をもらえる本を読みたい人におすすめの本になる!大学生のころ『老人と海』を読もうとチャレンジした。しかし途中で挫折した。挫折した理由は面白いと思えなかったからである。あれから6年。いま読んでみると味わい深い作品だー!と思えた。老人が80日以上も魚が取れない中でもまた明日に漁に出ようとする姿勢。そしてカジキとの戦い。そしてサメとの戦いどれも良くて心が暑くなった!挿し絵も渋くてすごく好きになった!皆さんもぜひ読んでほしい本になっている!2023/09/07
あじ
22
数日に渡る船上での死闘は、老人の独り言と取れる「」が多く、孤独の極みであったことが強調されていた。しかしそんな老人も陸地に上がれば、慕ってくれる少年や慮ってくれる地元民がおり、老いらくの哀しさよりも爽やかな海風を想像させた。老人の釣り上げたものは、老人にしか釣り上げられない人生資源だった思う。2024/04/08
TB
2
MtM図書館本。『老人と海』4訳目。それぞれの訳の読後感など。①福田恆存訳:一大叙事詩の感あり。老人の独り言の言いっぷりがいい。②高見浩訳:訳が洗練された感じ。「だが、人間ってやつ、負けるようにはできちゃいない」「叩きつぶされることはあっても、負けやせん」この名調子でどんどん行ける。③今村楯夫訳:マノーリン22歳説。意外と説得力あり。④島村法夫訳(本書):訳は丁寧だが、まだるっこしい感じがある。勢いでは読めない。そのせいか、鮫との対決の経緯がよくわかった。英国版の挿絵入りが嬉しい。魚の大きさがよくわかる。2025/03/01
鴨
1
タイトルくらいしか知らなかった有名作品のひとつ。いろいろ訳のバージョンがあるが、書店でなんとなしに手に取ったのがこれだった。内容的に古びた印象もなく、ふつうに面白く読めてしまった。挿し絵がちょっと驚くくらいに豊富で、その点でもよかった。2023/07/17