内容説明
SF作家のメタ・ミステリー。架空都市=小樽湊を舞台に繰り広げられる時空を超えた殺人事件!「SFする思考」で挑む、ミステリーのイノベーション。あなたの磁場が狂いだす!?
著者等紹介
荒巻義雄[アラマキヨシオ]
1933年、小樽市生まれ。早稲田大学で心理学、北海学園大学で土木・建築学を修める。日本SFの第一世代の主力作家の一人。1970年、SF評論『術の小説論』、SF短編『大いなる正午』で「SFマガジン」(早川書房)デビュー。以来、執筆活動に入り現在に至る。1972年、第3回星雲賞(短編部門)を『白壁の文字は夕陽に映える』で受賞。2012年、詩集『骸骨半島』で第46回北海道新聞社文学賞(詩部門)。2013年度札幌芸術賞受賞。2019年、北海道文学館俳句賞・井手都子記念賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rosetta
26
★★★✮✩架空都市と言うが小樽以外の何者でもなくアカシア市は札幌だ。平成14年画廊主の妻と暮らす69歳の作家瓜生は末期癌の樽商名誉教授の訪問を受けたことから過去の殺人事件を考察することに。昭22実業家の運河での溺死、昭61倉庫で国会議員を含む三人が凍死、更に挟まる関係のありそうな事件。ミステリとしてのその本筋の他に今後の世界や文学のあり方を巡って様々な人達と討論が重ねられる。しかし全く堅苦しくはなく読みやすい。令和の現在ではメタバースやAI等それらの技術も実現されつつある。後は人間の頭がついて行くだけだ2023/05/12
monado
1
読みやすく面白くはあるが話が散漫な印象。パースのアブダクションから最新技術まで幅広くカバーしているところは素晴らしいが、やはり最新技術に関しては字義的な扱いになっている感じが否めなかった。2024/07/26
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