内容説明
怪獣や怪人のモチーフとなった妖怪がわかる!特撮の見方が変わる!
目次
第1章 妖怪特撮の世界 作品とその変遷(特撮に見えたる妖怪前史 その分類まで;黎明期 一九六〇年代;過渡期 一九七〇年代から一九八〇年代まで ほか)
第2章 特撮に見えたる妖怪(河童は宇宙人である 河童;河童のようで河童ではない!! 水虎;時代によって変化した飛行物体 天狗 ほか)
第3章 資料編(作品別登場妖怪一覧;妖怪別登場作品一覧;年表)
著者等紹介
式水下流[シキミズゲル]
神奈川県生まれ。山田の歴史を語る会同人。お化け友の会会員。映像作品に登場する妖怪の情報収集と分析をライフワークとしている。あわせて、山田野理夫の妖怪に関する物語、漫画に描かれた妖怪、また郷土玩具など立体化された妖怪についての情報収集もしている。異類の会や自費出版の同人サークル・亀山書店にて調査状況を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
115
特撮作品には数え切れない怪獣や怪人が登場するが、日本に伝わる妖怪をモチーフとしたものが結構多い。怪獣ブームが起こった1960年代は水木しげるが流行した時期でもあり、マンガ雑誌で特集が組まれるなど怪獣と妖怪は当時の少年にとって一般教養となった。そんな彼らが戦隊シリーズなど特撮を作る立場になると、妖怪イメージの敵方が登場するのは珍しくなくなった。いわば水木作品と特撮が相乗効果を起こし、妖怪がサブカルチャーの一部として確立するプロセスが見えてくる。京極夏彦や荒俣宏の活動もあり、この分野はさらに発展が予感される。2024/10/04
HaruNuevo
29
ペダンチックとはこういうことを言うのかな。 映画からテレビまで、特撮の歩みとその中で妖怪がどのように扱われてきたかを、微に入り細に入り。2025/03/20
おおかみ
8
「特撮」と「妖怪」の相性が良いという事実は、いずれかのファンであれば薄々認識していたはずだ。巻末で京極夏彦が端的に述べているように「不可視なものを可視化したいという希求」が根底にある。最近はCGを多用しているものの、あらゆるものが表現可能な漫画やアニメと特撮が決定的に異なるのはその点の原理である。いわば想像/創造の極北に特撮はある。妖怪に形を与えながら特撮の技術が発展したのも必然だったわけだ。厖大な資料に基づいた研究書であり、間違いなく労作なのだが、このテーマの宿命としてより多くの図版を求めてしまう。2025/04/09
ヌーン
1
幽霊や妖怪という定義も曖昧で、この世のものでない、いかようにもアレンジし放題とも言える存在をどういうふうに映像で表現するかの技術やらテクニックの歴史が綴られているのかとおもいきや、どうやら特撮作品のはこういう物がありました この作品ではこういう妖怪が出て、みたいな(私的には)つまんねーってなって、こう、興味と方向性が違ってしまい、最後まで読まずに返却することになりました… マニアでない私には必要にないものでした… これも読んだ冊数に入っちゃうの?2024/05/30
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