内容説明
正直者のくず屋の清平さん。ある日、長屋の浪人・千代田朴斎から古い仏像を買いとります。そしてそれを買いとったのは若き侍・高木作之進。よごれた仏像をみがいていると、ごろっと出てきたのは、なんと50両もの大金でした。登場人物のこのお三方、曲がったことが大きらいな性分だから困ったものです。この大金をめぐって、てんやわんやの騒動に。「人情噺」で有名な落語が、はじめて絵本になりました。
著者等紹介
川端誠[カワバタマコト]
1952年、新潟県上越市生まれ。絵本作家。1982年、デビュー作『鳥の島』で第5回絵本にっぽん賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yomineko@ヴィタリにゃん
64
読み友様からのご紹介本です📚先日ラジオでこの落語をやっていました😊曲がったことが大嫌いな正直清平さんはくず屋さん。預かった仏像をお侍さんが買ったが、中から50両もの小判!これは持ち主に返すべきと思い返そうとするも受け取らないと言われた。受け取る受け取らないの応酬(笑)みんな正直ですね~わらしべ長者にちょっと似た楽しい落語のお話でした💰2025/06/14
明るい表通りで🎶
37
善人さか出てこない人情味あふれる噺。見事なオチがついて、滑稽話に(^^)2025/01/06
Cinejazz
31
屑屋の清平(せいべえ)は、曲がったことが大嫌い。道をまっすぐに歩いて、曲がりたくはないんだけれど、それでは仕事にいけないので、泣く泣く曲がるという 「正直清平」と呼ばれる実直人。ある日、貧乏長屋の浪人・千代田朴斎(ぼくさい)が、清平に売った古い仏像を、細川家家臣・高木作之進が買い取ったことが発端となり、高額な金銭の絡む話が展開していくという、人情噺し『井戸の茶碗』の絵本化された、正直者たちの「粋」な一席。2025/05/01
明るい表通りで🎶
31
大好きな落語、井戸の茶碗。滑稽の中に「粋」を感じる。2024/04/08
糸車
30
こども本の森中之島にて。少し前にたまたまNHKでこのお話の落語を聞いて感動。良いお話でした。娘にわざわざ説明したほど。図書館の中に展示されていたのを発見した時はおお!となりました。割と淡々とお話が進むのですが、落語は話がもっと膨らんでいた。あれは落語家さんの腕だったのですね!でも楽しい。嫌な人が出て来なくて、貧しい暮らしをしていても真っ当で正直に生きて行く人々が素晴らしい。2024/04/20
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