出版社内容情報
考えや感情がうまくまとまらず、幻覚や妄想などの症状を伴う統合失調症は、100人に1人が発症するという推計もあり、身近な一方、誤解が多い病気でもあります。
比較的若いうちに発症する人が多いという特徴もあり、そうした場合では進学、進路などへの影響も大きく、悩んだり心配している方も多いでしょう。
近年は、まだ不明な要素もありながら、治療方法等の進歩もあり、症状をコントロールしながら十分に社会復帰が可能な病気となっています。
本書は理解が難しい部分もあるこの病気の原因・要因、症状、受診のポイント、治療とリハビリ、回復に向けた生活、支援制度などを、豊富なオールカラー図解でわかりやすく説明。
脳と心のつながりがよくわかり、治療と回復のサポートに役立ちます。
家族をはじめとした周囲の人の対応が病状を左右するとされる統合失調症を、より深く理解して、患者さんとともにより良い人生を歩むための確かな情報を幅広く提供しています。
内容説明
専門医がくわしく図解。最新の病気知識と正しい対処法。
目次
第1章 統合失調症の原因と症状(統合失調症とはどんな病気なのか;脳の働きが心を司る ほか)
第2章 統合失調症の診察と急性期の治療(回復を早める早期発見と早期治療;はじめての診察の流れ ほか)
第3章 回復を目指す維持療養期(休息期・回復期について;治療は継続が大切 ほか)
第4章 病気とともに生きる(家庭内の関係を見直す;人は物語を生きる ほか)
著者等紹介
糸川昌成[イトカワマサナリ]
東京都医学総合研究所副所長。1989年埼玉医科大学卒業。東京医科歯科大学医学部精神神経科、東京大学脳研究施設、米国立衛生研究所、理化学研究所分子精神科学研究チーム、東京都精神医学総合研究所統合失調症研究部門、東京都医学総合研究所精神行動医学研究分野分野長などを経て現職に至る。日本統合失調症学会理事、日本生物学的精神医学会評議員、日本神経精神薬理学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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