出版社内容情報
●病気に対する正しい知識を身につけ、不安や心配を少しでも解消するための1冊
頭蓋骨の中にできる腫瘍の総称である脳腫瘍は、細かく分類すると150種類以上にものぼります。脳を包む髄膜にできる「髄膜腫」、下垂体にできる「下垂体腺腫」など、約半数は手術で摘出すれば完治が可能な良性脳腫瘍です。「神経膠腫(グリオーマ)」など、脳そのものにできる腫瘍はほとんどが悪性脳腫瘍で、手術で完全に摘出するのは難しく、放射線療法や化学療法を組み合わせて治療を行います。近年は手術法・放射線療法も技術が進歩し、新薬の開発も進められており、あきらめず前向きに治療に取り組む意欲を持つことが大切です。患者・ご家族が理解・納得したうえでよりよい治療を受けるためにも、病気に対する正しい知識を身につけましょう。
目次
第1章 脳腫瘍とはどんな病気?(脳腫瘍は幅広い年齢層で発生する;脳は体の機能と知的活動をコントロールしている ほか)
第2章 原発性脳腫瘍の種類と特徴(原発性脳腫瘍の種類は非常に多い;治療を急がれる「神経膠腫」(グリオーマ) ほか)
第3章 脳腫瘍の検査と診断(医療機関の何科を受診すればよいのか?;脳腫瘍は診断までにさまざまな検査が行われる ほか)
第4章 脳腫瘍の治療法(治療の進め方;手術の目的と体への配慮 ほか)
第5章 治療中・治療後の患者へのケア(患者の緩和ケアをどうするのか?;社会保障制度を利用する ほか)
著者等紹介
近藤聡英[コンドウアキヒデ]
順天堂大学医学部脳神経外科学講座・大学院主任教授。1999年順天堂大学医学部卒業、2002年順天堂大学医学部脳神経外科学講座助手。2007年2月独立行政法人理化学研究所客員研究員、同年7月米国ノースウェスタン大学に留学。2010年順天堂大学医学部脳神経外科学講座助教、その後、同講座・大学院准教授を経て、2020年より現職。日本脳神経外科学会・脳神経外科専門医、日本がん治療認定医機構・がん治療認定医。日本脳神経外科学会代議員、日本脳神経外科コングレス理事、日本脳腫瘍の外科学会理事、日本聴神経腫瘍研究会世話人、日本性差医学・医療学会評議員など。専門分野は脳腫瘍、小児脳腫瘍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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