出版社内容情報
●日常生活を送るうえで欠かせない「手指」に起こる様々なトラブルを豊富な図版を用いながらわかりやすく解説
毎日生活している中で、手や指は常に使い続けているものです。握る、つまむ、押す、投げる、ねじる、叩くなど、仕事でも家事でも当たり前のように手や指が使われますが、それだけに手や指に痛みやしびれ、腫れや変形など何らかのトラブルがあると、とても不便になります。
それでも生活に支障をきたさなければ、無理をして酷使しまうかもしれませんが、ひと口に「手や指のトラブル」といっても様々なものがあります。
腱鞘炎(ばね指、ドゥ・ケルバン病)をはじめ、ヘバーデン結節、ブシャール結節、母指CM関節症といった手の変形性関節症。正中神経、尺骨神経、橈骨神経といった神経が圧迫されることで起こる手根管症候群や肘部管症候群。そのほかにも関節リウマチ、デュピュイトラン拘縮、マレット変形、キーンベック病、爪周囲炎など多岐に渡ります。
こうした手指のトラブルを起こしている原因によって、取るべき対処法も異なってきます。きちんと理解して、正しく対処することが大切です。本書は、こうした様々な手指のトラブルをわかりやすく解説しています。
目次
第1章 手と指のトラブルは、なぜ起きる?(手と指が担う生活上の役割は?;手と指のしくみを見てみよう ほか)
第2章 変形や痛みを起こす手と指のトラブル(痛みや腫れを起こす変形性関節症;指のDIP関節にトラブルが起きる「ヘバーデン結節」 ほか)
第3章 しびれや痛みを起こす手と指のトラブル(手や指に多くのトラブルをもたらす絞扼性神経障害;手の中の神経が圧迫されて起きる「手根管症候群」 ほか)
第4章 その他の手と指のトラブル(免疫異常で起きる「関節リウマチ」;手首の周辺にこぶが現れる「ガングリオン」 ほか)
第5章 自分でできるしびれ、痛み、腫れの対処と日常生活の工夫(日常生活で注意すべきこと;日常の動作で負担を軽減する ほか)
著者等紹介
亀山真[カメヤママコト]
東京都済生会中央病院整形外科担当部長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。同大学整形外科学教室入局。済生会神奈川県病院整形外科、荻窪病院整形外科、平塚市民病院整形外科、国立栃木病院整形外科を経て、1998~1999年英国Queen Victoria Hospital Plastic Surgery UnitおよびオーストラリアRoyal North Shore Hospital Hand and Microsurgery Unit留学。1999年東京都済生会中央病院整形外科、2005年同病院整形外科医長、2009年同病院整形外科担当部長(現職)。2012年慶應義塾大学医学部整形外科学教室客員講師、2016年慶應義塾大学医学部整形外科学教室非常勤講師。医学博士、日本整形外科学会専門医、日本手外科学会認定手外科専門医。専門:手・肘関節の外科、末梢神経、四肢骨折一般(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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