内容説明
ウイグル問題とどう向き合う?六・四天安門事件を生き延び、五年余の投獄に耐え抜いた第一級、筋金入りの知性が示す中国民主化への具体的処方箋!
目次
新たな世紀の初めに―より良い道を目指して(二〇〇〇年五月~二〇〇一年八月)
監獄からの生還―耐え抜く力(二〇〇七年八月~二〇〇八年四月)
フリーダム・ウォーク―目覚める公民パワー(二〇〇八年四月~二〇〇八年七月)
民族間・信教間会議―共通の信念のもとに(二〇〇八年十一月~二〇〇九年十月)
二つの中国と中国株式会社―暴君と奴隷の社会(二〇一〇年三月~二〇一〇年十一月)
劉暁波の物語―自由への人類的希求(二〇一〇年十二月~二〇一二年二月)
国連人権理事会における中国の地位―全世界の平和と民主主義的生活への脅威(二〇一二年二月~二〇一二年十二月)
中国新指導部―腐敗と統制の掟(二〇一二年十二月~二〇一三年六月)
少数民族抑圧―サフランの炎(二〇一三年七月~二〇一四年四月)
中国の暗黒時代と九号機密文件―暗黒の中のもがき(二〇一四年五月~二〇一五年四月)〔ほか〕
感想・レビュー
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BLACK無糖好き
15
著者は学者で人権活動家。六四天安門虐殺で難を逃れアメリカに移住、その後一時中国に戻った際に拘束され五年間投獄されるも現在はアメリカで活動している。本書は、著者が2002年から2020年にかけて各地で行ったスピーチが掲載されている。内容は中国共産党による人権弾圧に対する徹底した批判、並びに中国の民主化を推進するための外部からの圧力を促す論調が大半を占める。“中国が一党独裁体制のまま経済発展を続けたらアメリカの安全保障と経済的利益、果ては民主主義にも脅威となる”。著者の30年近く前の警笛も現実のものとなった。2023/02/24