感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
21
北海道では電車のことを“汽車”と呼ぶ人が多い。斯く言う私も、汽車で話が通じる生粋の道産子だ。この写真集は列車本体に焦点を当てたものではなく、鉄道員や乗客など人がいる風景をドキュメントタッチで記録している。行商のおばちゃん、キシャツー学生、ストーブで飯盒を温める駅長さん…。一葉一葉の写真に対し、愛着が自然と湧く。「人はかわいい、かわいいものですね」とひばりさんは歌った。アマチュアカメラマンの坂東氏が乗り合わせた一期一会が、日の目を見たのは令和に入ってから。写真集の舞台は80年代だ。 2024/09/01
ドラマチックガス
9
読んだと言うか、じっくり眺めた。1980年代前半の写真が中心。僕が子どもの頃、北海道はまだSLが走っていたんだよなぁとしみじみ。もはや廃線・廃駅になったところもたくさん。それなりに人で賑わっている。40年後にここまで北海道から失われると、当時の人は思ったのだろうか。2024/09/03
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