内容説明
「よそ者」から「共生」へ―18人が論じる技能実習生のいま。
目次
第1部 はたらく外国人(農業 労働力不足を埋める;漁業 迫られる産業構造の見直し;建設業 実習生という“家族”と築く未来;介護 日本語能力備えた働き手を)
第2部 生活する外国人(日常生活 困りごとは何ですか?;交流 函館のカトリック教会に技能実習生と集う;日本語1 増える教育機関;日本語2 大学生が学習支援;課題1 解雇、未払い賃金 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りっちー
2
北海道に在留する技能実習生の実態を具体的な事例を挙げて紹介した本。制度によって引き起こされる雇用主と実習生という名の労働者に起きる事件や問題を解説しつつ、日本社会の実態も浮き彫りにしようとした内容です。 ありのままを記載しただけなので意図が汲みにくいけど、読んでいるうちに、炭鉱労働者として連行された韓国人の類似性を連想してしまいました。2024/12/10
flowerofzabon
0
北海道は日本の中で第一次産業の中核を担う地域。既に農業、漁業、水産加工業、畜産などは外国人が重要な担い手になっている。TVで農家や漁師を取材する番組は多いが、技能実習生の姿が写り込むことは殆どない。この本はまず見えない存在である彼/彼女たちを可視化して、隣人としてどう地域社会を作っていくかを考える出発点となる。書籍刊行後の変化としては、江別に中古車のオークション会場がありことからパキスタン人が増加していることも報じられている。2024/11/14