内容説明
古今の名句に故郷・北海道への思い重ねて。かくも遙かな俳句の旅へ、ご一緒に―。北海道新聞好評連載異色の俳句エッセー。
目次
第1章 余市(星空へ店より林檎あふれをり;爪先で沖を見てゐる葡萄狩;恋ともちがふ紅葉の岸をともにして ほか)
第2章 北海道(雲にまで色を移せりななかまど;綿虫にあるかもしれぬ心かな;教室の蒸発皿や雪催 ほか)
第3章 日本(青といふ色の靱さの冬の草;ヒーターの中にくるしむ水の音;小鳥来て午後の紅茶のほしきころ ほか)
著者等紹介
櫂未知子[カイミチコ]
1960年余市町生まれ。小樽潮陵高校卒業後、青山学院大・同大大学院へ進学。97年、第一句集『貴族』で中新田俳句大賞(加美俳句大賞)、2003年、『季語の底力』(日本放送出版協会)で俳人協会評論新人賞。18年、第三句集『カムイ』で第五十七回俳人協会賞、第十回小野市詩歌文学賞受賞。「群青」共同代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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