出版社内容情報
ドラッグストアを退職し、在宅薬剤師としての道を歩み始めた小野塚。しかし、そこはドラッグストアとは違い、患者の「生活」に踏み込まなければならない環境であった。そんな中、以前のドラッグストアに処方箋を持ってきていた青年と出会う小野塚。彼は、ヤングケアラーとして統合失調症の母の介護をしていたのであった…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
41
【彼を助けることができれば、過去の自分も救えるような気が……】在宅医療特化薬局で働き始めた小野塚がメーンの巻。精神疾患やヤングケアラーなどの描写が巧い。推薦! 薬局代表・仁科のアドバイス。「自分のことをうまく伝えられない患者さんもいる。だけど僕たちは、患者さんの生活の中に入れてもらってる。家族や他職種スタッフからの情報。家の中の変化…患者さんが今どういう状況か、自分から積極的に情報を取りに行って行動することが求められている。受け身で待っていると“ケアできたはずのこと”をどんどん取りこぼしてしまう」と――⇒2024/11/23
毎日が日曜日
11
★★★+2024/04/21
まりもん
10
レンタル。小野塚君が笹の葉薬局で受けもった患者のヤングケアラーに感情移入して色々やってしまったけれど頑張っている姿は前向きで安心した。2024/06/07
笠
8
3.5 新刊読了。在宅医療特化薬局に転職した小野塚にスポットを当てた一冊。薬剤師にも様々な形があることがわかり興味深いが、この訪問形式は特にきつそうだな…ケースワーカーみたいな感じで…。そして精神疾患もちの母親の面倒を見るために10歳からヤングケアラーになり、高校も行けずに大人になってしまった暁人君がメンタルを壊してしまう不幸の連鎖も辛すぎ。元はと言えばDV夫が諸悪の根源ではあるが、子供の為を思うなら早く解放してあげてほしい。2024/05/06
みっちぃ
5
小野塚主役の巻。ってか、まだ前の巻のみどりとのケンカ?を引きずってるのか。 在宅医療の薬剤師としてもまだ修行の身だから仕方ないのかなとは思うけど、自分の家庭環境を患者家族ひ重ねて考えるとかってどうなの?と思ったけどね。 全巻のみどりと言い、小野塚といい、自分の都合を仕事に持ち込みすぎる?若いからか?2024/07/12
-
- 和書
- 地域経済学の新展開