出版社内容情報
対立を深めるタルタリアとアキツ。国境での「演習」が計画される中、タルタリアの亜人奴隷がアキツへの亡命を求める事件が発生する。
【目次】
内容説明
懇親会の襲撃未遂以降、声高に「亜人国家・アキツ」の危険性を主張するタルタリアとの関係は、悪化の一途を辿っていた。アキツも警戒を強め、タルタリアとの国境近くでの「軍事演習」を計画。甲斐達「蛭子部隊」も、新兵器と共に現地へと送られる。移動中の各所で、強まる戦争のにおいを敏感に感じ取りながら「演習」へと向かう甲斐達が大陸鉄道の終着点で見たものは、入念に準備されたアキツの要塞だった。軋轢が高まる両国の情勢は「始まるかどうか」から「どう始めるか」へ―。第12回ネット小説大賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
19
懇親会の襲撃未遂以降、声高に亜人国家アキツの危険性を主張するタルタリア。両国のとの関係に緊張が高まり悪化の一途を辿っていく下巻。アキツ側も警戒を強め、タルタリアとの国境近くでの軍事演習を計画。特務旅団第一大隊として再編成され、新兵器と共に現地へと送られる甲斐たち蛭子部隊。それぞれの国が戦争は不可避として水面下で準備を進める中、諜報戦ではアキツがタルタリアを圧倒して、敵の情報の解像度に大きな差が生まれつつありますね。思うようにいかないタルタリアが強引に動かざるをえなかった戦いがどうなるのか続巻に期待ですね。2025/07/31
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