出版社内容情報
弁護士志望の女子大生とぐうたら探偵が、京都を舞台に「想いのカタチ」を汲み取り、謎を紐解いていくノスタルジックミステリー第4弾
内容説明
「パティシエだった夫が遺したレシピを探してほしい」「入手した三幅対の掛け軸が秘める図柄の謎を究明したい」―冬景色の京都東山。神宮道のそばにひっそりと佇む探偵事務所で、探偵・春瀬壱弥と弁護士志望の女子大生・高槻ナラは、今日も持ち込まれる“日常の謎”を紐解いていく。ある日、北野天満宮を訪ねた二人は、偶然出会った婦人から「梅の匂い袋をくれた古い友人を捜したい」という話を聞き、壱弥はそれを依頼として受けることにするが…。古都を舞台に、心温まる人間模様を描いたノスタルジックミステリー。
著者等紹介
泉坂光輝[イズミサカミツキ]
2019年より「エブリスタ」にて小説『神宮道とエフェメラル』を発表。ルーキー特集でピックアップされたのをきっかけに書籍化が決定。デビュー作『神宮道西入ル 謎解き京都のエフェメラル』は、発売後即重版。2023年、第2回京都キタ短編文学賞の応援大使に就任。着物と和歌と金魚が好き(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
47
【シリーズ4作目】3編の連作になっているが、全話通して大切な人への想いが描かれている。それは親子だったり、夫婦だったり家族や友人だったりと様々。シリーズ4作目ではメインの登場人物達の心の動きが進展したように感じた。壱弥への想いを行動に移すナラ、それに対する壱弥は…。そんなナラを優しく見守る主計。この3人の今後も大いに気になる。メイン以外の登場人物達もとても好感を持てて好きなシリーズ。春・夏・秋ときて今回冬の表紙だったので最終巻かと思ったが、まだ続きそうで楽しみだ。2025/02/12
真理そら
46
ナラちゃんは後悔してるかもしれないけれど、きちんと伝えたことで状況が動くはず。壱弥は年齢の違いや自分の現状でナラちゃんの存在をそういう対象として見ていなかっただろうし。それはそれとして、主計さんの方がいいと思うけどなあ。でも完璧な人より、支えたいと思わせる男の人に惹かれてしまうのが女心ってものですね。このシリーズは春夏秋冬で完結かと思っていたけれど続きそうでうれしい。2025/03/29
なみ
11
ぐうたら探偵の壱弥と、その助手である女子大生、ナラのコンビが、日常の謎を解決するシリーズ4作目。 いつもよりドキドキが多めの巻でした。 シリーズを重ねるごとに壱弥とナラのことが好きになっていくので、もう2人が会話してるだけで尊いです! 主計さんも相変わらず格好良かったし、新しく出てきたキャラクターたちも良かったです。 紗和さんとベルさんが素敵……!2025/04/15
みにみに
10
シリーズ4作目。春夏秋ときて冬なので勝手に完結するものと思ってたら違ってた。はんなり京都で誰かの思い出に纏わる謎を紐解く。パティシエの夫が残したレシピ探し、掛け軸が秘める図柄の謎、古い友人の行方…。日常の謎って面白いけど本当に雲を掴むような話が多いなぁ。取っ掛かりからして難しいよ。そして今作で謎に向き合いながら壱弥の辛すぎる過去についての決着がついたのだけど、なんとその過去がどんなだったかほとんど忘れてる!やっぱりシリーズものは間を空けすぎるとダメだ…。次巻よ、出来るだけ早く出てくれ。2025/04/21
ユウハル
7
冬の京都の風景と共にナラちゃんの気持ちに寄り添って読んだ。 ナラちゃん、頑張ってる。ずっと見守ってるので涙出てくる。謎解きを通してナラちゃんは成長してるなと思い、ナラちゃんのその気持ちはちゃんと伝わってるなと確信できた4巻だった。ナラちゃんが弁護士になって独り立ちできる時、いやその先まで見守りたい!と思ったので5巻もあるといいなと思います。2025/03/21
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- 和書
- セカンドベスト