出版社内容情報
広島の公務員陰陽師とフリーランス山伏を襲う新たな怪異とは。桜舞う前日譚「花盗人の頼み事」も収録。大注目のシリーズ第4弾!
内容説明
巴市の特殊自然災害係へ隣市より応援要請があり、美郷・怜路・広瀬の三人が派遣されることに。事件の概要は「封じられていた神楽面が消えた」というもの。広島神楽を研究している大学生・由紀子の協力も仰ぎ、事件解明に努める中、「消えた神楽面」をつけた不審な男が由紀子の父を襲い、警察が出動する事態となる。これをきっかけに「面に取り憑かれたモノ」が、各地で事件を巻き起こすように。「なれば、鬼にでもなってみれば宜しゅうございませぬか」どこか甘やかな囁きとともに、神楽面は彼らにそっと忍び寄る―。
著者等紹介
歌峰由子[ウタミネヨシコ]
広島県出身。大学は生命科学を専攻したゴリゴリの理系だが、何故か伝奇ものの執筆を好み、自室の本棚は郷土誌と民俗・オカルトの本で埋まる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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杳
7
春、特殊自然災害係に異動になった広瀬は、事務職員ながら人手不足により、美郷や怜路たちと現場に向かうことになる。もののけを見ることも祓うこともできない、『普通のひと』である広瀬ができることと思うこと。おそらく読者により近い彼には、たくさんのエールを送りたい! 一方で、「面に取り憑かれたモノ」と対峙した美郷は、かつての夜を思い返し――尽きぬ悩みを抱えながら、改めて怜路の存在を認識する。やっと気づき始めたそれは、互い境界に立つ者同士であるだけでなく、一緒に過ごすなかで濃く強くなっていった繋がりなのだろうと思う。2024/11/20
なぎ
5
神楽面に取り憑かれた人々が各地で事件を巻き起こす現象が発生、美郷達も応援要請を受けて派遣されることになるが···。久しぶりの新巻にワクワクしながら読了。今回は広瀬視点が多く、学生時代に何も言わずに卒業してしまった美郷に対しての寂しさを吐露している場面があってちょっとしんみり。逆に美郷も蛇が苦手な広瀬に気遣っていたりとお互い優しいが故にもどかしい感じでした。美郷が異界に行った時の描写が幻想的で良き。白太さんの可愛さと怜路のフォローの上手さは相変わらず、気になるところで終わってしまったので続きが待ち遠しい。2024/11/24
ICHI (atomic)
5
4巻 巴市の特殊自然災害係へ隣市より応援要請があり、美郷・怜路・広瀬の三人が派遣されることに… 面白かった。もっと白太さんに登場してもらいたい〜癒し。珍しく次巻へ続く!読んでたら情景が…神楽の笛と太鼓の音が聞こえてきた。2024/11/28
ぢぢぃ
1
白太さん!続くのッ!!2025/01/03