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出版社内容情報
宰相ガマラスに牛耳られたファルーン王国。その第一王子にして王位継承問題の渦中にあるマルスは、12歳ながら暗殺に怯える日々を過ごしていた。自分の孫を王にしたいガマラスにとってマルスは邪魔な存在でしかなく、息のかかった者の手によってマルスの食事には高確率で毒が仕込まれており、毒見役たちは立て続けに死にかけた。それ以来、マルスは夜な夜な城外の森でモンスターを狩り、その肉を食べることで飢えをしのいでいた。ある夜、マルスは森の中で大剣を持つ赤髪の美女に「おまえ、見込みがあるな。私の弟子になれ」と声をかけられる。声の主は伝説の剣聖、『赤鬼』カサンドラだった――。たった一つの勘違いから、少年は王へと成り上がる。投稿小説全ての書籍化が瞬く間に決定した驚異の新人、衝撃デビュー!
内容説明
ファルーン王国の第一王子であるマルスは、12歳ながら暗殺に怯える毎日を過ごしていた。食事には高確率で毒が仕込まれているため、城外の森でモンスターを狩り、その肉を食べて飢えをしのぐ日々。そんなマルスの前にある夜、大剣を担いだ赤髪の美女が現れ告げる。「おまえ、見込みがあるな。私の弟子になれ」。たった一つの勘違いから、少年は(全く望んでいないのに)最強の王へと成り上がる―!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本
78
Kindle。意図せずモンスター肉を食べていたら強くなった王子様が周囲に流されて王となり隣国を併合するまでの物語。主人公最強系でテンポ良く進んでいくので読みやすい。周囲勘違い、流され主人公、魔法狂い王妃、脳筋集団、マッドモンスター研究者など属性マシマシなのでお好きな方は是非。2024/02/08
こも 旧柏バカ一代
48
控えめに言って凄く面白くて笑ってしまった。駄犬先生の処女作らしい。他の作品と作風が全然違う。ド直球ななろう系?こんなキレのあるギャグモノも書けるとは、、ホントに凄い作家さんだと感心する。外伝の国王が先祖からの口伝【肉を喰え】に爆笑。勇者もモンスターの肉を喰ってたんかい!w口伝の"モンスターの"はいつ消えた?w"肉を喰え"だけじゃ肝心な所が伝わってないじゃないか!それとも、主人公のマルスみたいに普通の肉料理が食べたくなって意図して消したのかな?毒に塗れた生の肉を食べさせられるんだもんな、、合掌2024/08/04
オセロ
45
作者さん2冊目。 いや〜面白かった! 元は宰相に命を狙われる王子のマルスが様々な勘違いと運に恵まれて成り上がるファンタジーと言えば聞こえはあまり良くないかもしれませんが、その根底にはモンスターの肉の秘密を知る剣聖カサンドラとサイコパスな婚約者のフウラからのプレゼントによる命がけの努力に裏付けされた実力があるので説得力があるんですよね。次巻も楽しみです!2024/03/06
よっち
42
暗殺に怯える日々を過ごすファルーン王国の第一王子マルスが、城外の森で大剣を担いだ赤髪の美女カサンドラと出会ったことから、最強の王へと成り上がってゆく狂食英雄ファンタジー。飢えをしのぐため密かにモンスターの肉を食べていて、一方的にカサンドラの弟子にされてどんどん強くなってゆくマルス。荒らくれ集団ハンドレッドの頭目に祭り上げられ、婚約者の最強魔導士フラウも合流してクーデターから王となる展開で、彼の言動を部下がいいように解釈した施策がことごとく当たって、いつの間にか大陸統一に向かいそうな今後の展開が楽しみです。2023/09/30
わたー
32
★★★★☆毒が盛られた食事を避けるために、モンスターの肉を喰らって生きながらえてきた主人公が、とある冒険者に強制的に弟子入りさせられ、モンスターの肉を喰らうことによるパワーアップを強要されることから始まるファンタジーコメディ。面白かった。序盤はただただ生き延びることに精一杯な主人公だったが、修行のために脳筋どもの組織のトップに実力で収まったあたりから雲行きが怪しくなっていき、部下たちが主人公の意を曲解しつつ、その深謀遠慮()に心酔していくというすれ違いコメディに発展していったのがスムーズで良かった。2023/10/10