出版社内容情報
心に傷を負った四人の他人同士が、ハーブ香る吉祥寺のシェアハウスで生きる力を取り戻す。『青春ゲシュタルト崩壊』著者の新境地!
内容説明
職場のストレスで倒れ、休職してしまった社会人四年目のちよこ。行き場のない彼女はある日、吉祥寺にあるシェアハウスを紹介される。そこには管理人の春枝をはじめ、歳の近い女性が苦手な史人、不登校中の中学二年生・柚紀など、世代や性別を問わず、さまざまな「疲れた人たち」がいた。泣くのが下手になったすべての人へ贈る、ハーブの香り漂う、優しい再起の物語。
著者等紹介
丸井とまと[マルイトマト]
東京都出身。2016年『素直になれない7センチ』(スターツ出版)にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
231
人生を生きて来て職場でアパートで学校で心ない人々に傷つけられ心と身体を崩した3人の若者たちを受け入れてくれた女主人が営むシェアハウスの物語。様々な種類のハーグティーの香りが傷ついた人達の身も心も優しく癒してくれます。人生のやり方は一つとは限らない。親の望む道を忠実に歩む事だけが人生ではない。いろんな人生についての大切な事を教えてもらえる一冊です。優しい女神のような女主人にも娘との間に問題があって親と子の関係性についても貴重な人生の心得が得られます。繊細な性格の方にお奨めですよ。 #NetGalleyJP 2023/09/15
yukision
58
表紙やタイトルのイメージ通り,優しくて癒される話。職場や学校などでメンタルが傷ついた人たちが集うシェアハウスが舞台。お互いが程よい距離感でいたわり合いながら暮らす姿は家族であろうと他人であろうと理想的な関係だと思った。ハトムギ茶もハーブティだったと気づかせてくれた一冊。2024/11/13
まる子
26
それぞれ学校、職場、私生活、家族の間で悩みを持った人たち。何に喜んで、何に傷つくかはそれぞれ違っていて、相談した相手は自分の中の物差しで考えてしまう。ますます悩みは尽きない。そんな人たちがシェアハウスで過ごし、ハーブの優しさと人の温かさに触れて気づいたことは「幸せになるか、不幸なままでいるかは、自分次第で選択できる」こと。人の中の物差しを変えるのは難しくても、自分の気持ちを伝える事はできる!すれ違った心を、傷ついた心を癒すきっかけになれたらいいな。時々ウルっと🥹2023/09/19
遙
24
表紙が鮮やかでキラキラしてて思わず手に取りたくなる一冊ですが、内容も違わず優しく元気付けられるようなものでした。 様々なハーブティーがその時々に癒してくれる。カモミールティーやミントティー。 ラベンダーの足湯のシーンも好きでした。 高圧的な上司、身勝手な同僚、気持ちを理解してくれない両親、分かり合えなかった家族。 弱い自分を否定しないで。自分を責めないで。 まずは美味しいハーブティーを飲んで、傷を癒していきましょう。 自分に合ったハーブティーを探したくなりました。2023/10/18
悠
13
心に傷を抱えた人たちが住むシェアハウス! 心が癒されてゆくお話。 ハーブティーがおいしそうです。 私も癒されたいな… こんなしぇあはうすが身近にあったら良いのにな。2024/08/22