出版社内容情報
さあ、作ろうもふもふパラダイス!無自覚な愛され少年の“おいでよ”ほのぼのファンタジー!
内容説明
異世界の広大な森に、独りぼっちなのに嬉々として絵を描いている少年がいた。名をトウゴ。ある日、彼の世界は、描いた絵がポンッと出てくる魔法の力で一変した!何でも実体化できることが楽しくて肉やログハウスや泉などを一心不乱に作っていると―泉でふかふかの怪鳥と水浴び、ユニコーンとBBQ、ペガサスに乗って空の旅と、気づけば人懐っこい魔獣達が集まるオアシスができていく!さらには、怪我した親友を助けるために絶滅した特大のドラゴンまで描き出してしまって…!?絵を描いているだけなのに、何故か精霊様と崇められていくのだった。餅からドラゴンまで!何でも生み出して、作ろうみんなのパラダイス!無自覚な愛され少年の“おいでよ”ほのぼのファンタジー!書き下ろし番外編収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
18
ほのぼの系で癒された。基本いい人や友好的な動物達も多そうな中、密猟団に狙われた時はどうなる?って思ったけど、この因縁はまだまだ続きそうな予感ですね。それにしても、絵に描いたら欠損ヶ所がなおったり、ご飯が出てきたりと便利そうだけど、普通の絵と現実化したい絵の区別ってどうやってるんだろう。ちょっと不思議。2022/10/03
彩灯尋
15
絵に書くと実体化する能力で珍しい動物たちと仲良くなる話…の中にチラチラ見えてくる闇っぽさ不穏さが気になってついつい読むスピードが上がる。書くための色や絵の具や画材見つけなければいけない縛りがありつつも主人公がどう動いていくのか、ただのスローライフだけではないところが面白かった。2024/01/19
いくら丼
8
影も覗くけど、とても温かいです。個人的に作品Cにめちゃめちゃ根源的な影響を頂いているので、書籍版もとても捗りました(笑)まさに木漏れ日のような柔らかい光がきらきらと射し込んで、癒やしてくれるような……不思議な森の暖かいお話ですね。ペガサスとかユニコーンを「馬」と表現するのも好き。ただあとがきによると、青い絵の具探しが鳥の着想になっているらしいですが、えっと、「オオイヌノフグリ」を見つけていなかったかね、「手のひらぐらいの大きさの」。青くないかね。使えなかったって描写すら触れていないけど、青くないかね……?2022/11/21
史
4
TOブックス、やりおるな。穏やかだけど厳しく、それでいて優しい物語。絵を描くことが好きな少年が、異世界に転移し、自分の中にあるものが開花され、そして運命と出会い、世界に参入する。純粋に優しくて熱さがある男の子が主役というのはウェブ小説系ではどこか珍しい。流行りに乗りつつもしかし独自性があるお手本のような作品。今後も必見です。面白かった!2022/12/02
ちゃか
4
絵が描ければ、それだけで生きていられる。それくらい絵に入れ込んでいた高校生トウゴ。そんな彼が異世界に迷い込み「描いたものを実体化させられる」なんて能力を持ったら、そりゃあ描きまくりますよねぇと強く納得出来る作品。その過程で森に棲む幻獣とかと仲良くなったり、良い出会いに恵まれたりする話です。 密猟者が居たりトラブルもあるんですが、これからも彼には楽しく絵を描いてほしいものですねぇ。2022/04/07