出版社内容情報
シリーズ累計65万部突破!(電子書籍含む)絶好調の戦国サバイバル小説、最新刊!
内容説明
1583年。朽木家が九州征伐に乗り出した年。基綱は十五万もの大軍を従えて九州の地に上陸した。手始めに秋月を下し、その勢いのまま強敵・島津を攻略すべく南進してゆく。しかし味方なはずの大友は己の利益ばかりを追い求め、臣従の姿勢を見せたはずの龍造寺は虎視耽々と基綱の隙を狙う。両家はもはや獅子身中の虫と化していた…。油断ならない味方を牽制しながらの戦の行方は如何に!?弱肉強食の世を描く戦国サバイバル小説、最新刊!「御家再興」「幼馴染」の書き下ろし外伝×2本、漫画:もとむらえり描き下ろし応援漫画も収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本
90
第一次九州遠征終了。徳川征伐も残すは補給も援軍も無い小田原城を残すのみ。基本的には順調に進んでいるものの、四国の三好、九州の大友と龍造寺と一度は安定させた地域にも火種が燻る。徐々にWEB版に近づいており先々が気になる所。本編とは関係ないがあとがきで著者が還暦間近と知ったのが一番の驚きだったり。2022/01/03
ナギ
28
九州遠征は島津を無事に攻略するも四国で動乱の兆しが……龍造寺と大友という火種を残しつつも主要な都市は抑えてあるので、天下まであと少しという所か。こうなってくると天下統一後の政治がどうなるのかが楽しみですね。徳川はこのままでは終わらない気もしますね。2022/05/14
こも 旧柏バカ一代
27
大殿本人は九州遠征に行き、大友を武力を背景に調略して陥落させ、龍造寺を射程圏にいれるが、、大友の殿様があまりにも時代錯誤で、キリスト教に被れ他の宗教を許さない感じなので、その認識の齟齬に朽木家の家臣が苦戦している感じがする。コレらの問題はかなり時間がかかりそうだ。そして、息子には徳川家康を相手にさせ、平野部と山間部の境界を大軍で占領して徳川家を兵糧攻めにするか、、天下統一はまだまだ遠いな。織田のバカ殿も朽木家に反感たっぷりだし、毛利も不穏だし、、勢い的には朽木家しか天下統一出来ないのに色々と危うい状況。2022/01/02
宇宙猫
21
★★★★ 堅綱が徳川に一矢報いる。彼が担当になってから家康と市のあざといコンビが出てこなくなって寂しい。基綱は九州へ遠征。戦力が大きくなったせいか戦いはあっさりで、その前の味方側との腹の探り合いがメイン。それも現代の知識を持つ基綱が有利なので、最初の頃のような必死がなく全体的に大雑把になってきたようで少し物足りない。2022/02/01
すがはら
16
九州遠征第一段終了。戦国武将は生きづらいな。運不運も大きいし、生き残るのは大変だ。主君が失敗すると多くの家臣や家族が道連れだし。降伏を許される国人領主達もいれば、許されずに切腹させられ家も滅ぶ者達もいる。基綱の目線も天下人として大局を見るようになった分だけ、抵抗する側の心情に対して冷たいと言うか関心が薄くなった気がして、家臣達から理解できないとか通じ合えないとか思われてないかと心配になってしまいます。そして、引き取った双子の片割れは今後の火種になるのでしょうか。2022/01/10