出版社内容情報
公家に転生した基綱が信長と共に天下を目指す!大人気戦国サバイバル「淡海乃海 水面が揺れる時」の外伝第2弾!
内容説明
1559年。上杉家が2度目の上洛を果たした年。公家へと養子に出された元武家の後継・基綱は、新たな夢に向かって走り出していた。一度は諦めた天下布武の大願だったが、尾張の領主・織田信長と出会ったことで昂る気持ちを再燃させる。関白の懐刀として力を振るう一方、故郷の朽木へ献策したり、六角と浅井の戦いに視察へ出たりなど、暗躍を続けていた。そして、舞台は歴史の転換点へ。信長が今川家へ挑む桶狭間の戦いが訪れようとしていた。相棒の力を見定めんと、基綱もまた戦場へ足を運ぶ。決して楽ではない戦況を推察する中、勝利の鍵は天気にあり…?大人気戦国サバイバル「淡海乃海 水面が揺れる時」の異伝、第2弾!書き下ろし外伝×2本収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本
88
スピンオフの第2巻は桶狭間の戦いまで。公家らしく京での騒動や手紙のやり取りが中心となり、直接兵を動かせる本編よりも史実に沿った展開が多い。主人公の行動が今後どの様に生かされてくるのか、伏線を貼り続けている様に見える行動の結果が早く読みたい所。WEB版では本編・スピンオフ共にストックが殆ど無いのが気がかりだけど、コミックス共に期待値の高いシリーズなので今後も楽しみ。2021/05/31
ナギ
34
公家編の2巻だが、武家の本家作品とは全く違う史実をなぞる感じになっているが、そこで独自色を出しているのが凄いと思います。というのも心理描写が多く、いかに戦に至ったかや、朝廷幕府諸大名の力量をきちんと表現しているので納得した上で読む事が出来る。桶狭間の戦いまでだが、ここから先は信長中心になるのかも期待ですね。2021/12/17
しまふくろう
24
続けて購入。絵は相変わらずよい。春齢が可愛らしくて大変良かった。 物語は主人公が本格的に周囲を振り回しだす話。正史をいまいち覚えていないのでどの程度誤差が生じているのか分らないが、この世界では上杉謙信の大勝はないんだろうか。 周囲からも危険視や敵視もされる原因が、基綱のせいだったり仕方なくだったりと色々ややこしいのが面白い。門構えだけ立派な山科家には噴き出した。 これからどうなるのか、続きが楽しみ。2021/05/13
すがはら
21
公家になった転生者の成り上がり。主人公が武家の立場だった本編ではお株を奪われて気の毒なまま亡くなった織田信長が、本作では真っ当に活躍できるという事ですね。織田信長なら主人公の肩入れがなくても天下取りの直前までは行ける訳なので、手伝うとしたら部下への目配りとかを助言して明智の襲撃を回避するってことかな。疎遠になった母が切ない。2歳にして世の中知り尽くした大人の言動をする我が子を不気味がって離れていった実母に対し、養母は全てを受け入れてくれたんだけど、実子じゃないからこそおおらかに面白がれる部分もあると思う。2021/06/13
こも 旧柏バカ一代
18
まだ10歳にもなってないのに公家として出世して侍従となり、いつのまにか右少将となる。近衛前久とは仲良くしており。天皇の覚もめでたい。将軍家とは険悪で、三好家とは松永弾正を経由して良好。織田信長とも知己となり。桶狭間の戦いの直前まで織田信長の処に居て。出陣直後に京へ帰る。あれ?もう一度読もうかな?2023/08/24