出版社内容情報
スリランカは、インド洋に位置する島国で、日本・欧米や中国などの大国の影響下にあるとされています。スリランカの政治は、植民地支配、民族対立などの複雑な要因によって揺れ動いてきました。本書は、スリランカの政治を地政学と歴史の観点から分析し、日本と超大国の関係におけるスリランカの立場や役割を考察する。
内容説明
大国間競争から見えてくるスリランカ危機の不都合な真実。日本はどう動くべきか?これまでの歴史的経緯と地政学的な枠組みから解釈、四半世紀にわたる筆者独自の分析による一冊!
目次
第1章 地政学と英米諸国の世界覇権から見るスリランカ
第2章 アイデンティティのダイナミズム―スリランカ国民・国家の成り立ち
第3章 植民地支配の負の歴史―分断社会はいかに生まれたのか
第4章 独立後のスリランカ政治―民族対立・分離主義とLTTEのテロを中心に
第5章 LTTEの打倒とその後のスリランカの政治―スリランカが抱える内憂外患
第6章 インド洋圏における大国間競争とスリランカ
第7章 インド太平洋時代における日本とスリランカの関係
著者等紹介
じゃやせーな,ぱすましり[ジャヤセーナ,パスマシリ] [Jayasena,Pathmasiri]
福岡女子大学国際文理学部国際教養学科教授。1997年スリ・ジャヤワルダナプラ国立大学卒業(スリランカ)、2007年ブラッドフォード大学平和学研究科修士課程終了(英国)、2009年広島市立大学国際学研究科博士後期課程修了。2011年から2020年3月まで福岡女子大学国際文理学部国際教養学科准教授、2020年4月より現職。現在は、スリランカと環インド洋諸国の外交と安全保障に関心を持って取り組んでいる。専門は国際関係論・平和研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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