出版社内容情報
本書は、山田方谷の財政再建を通貨政策とマネジメントの視点から考察している。つまり、専売制と藩札のリンクまた相補性の経済ネットワークで財政再建を果たしたという考えで、今日の金融危機と長期経済停滞に対する解決策の視点にもなる。
内容説明
山田方谷の財政再建を通貨政策の視点から考察し、専売制と藩札のリンク、また相補性の経済ネットワークで紐解く新しい財政再建説である。
目次
第1章 山田方谷の財政再建の現代的意義
第2章 山田方谷の通貨政策―現代の金融市場との関連性(山田方谷の藩政改革と経済政策―その研究に対する新しいアプローチ;山田方谷の通貨政策の現代的意義;方谷の通貨政策とその現代的意義)
第3章 現代に活かす山田方谷の経済政策とマネジメント(山田方谷の思想と哲学に基づいた新しい経済学とマネジメント理論;備中松山藩の歴史的教訓;ダイナミック・ケイパビリティに基づく山田方谷による備中松山藩の藩政改革;おわりに)
第4章 利益追求を求めない至誠惻怛のマネジメント(経済性原理から分析した人間の行動学;なぜ、人々の利益追求という欲望が社会全体を貧しくし、人々をも貧しくしてしまうのか;どうしたら日本経済は元気になり、企業収益は向上し、人々は再び豊かになることができるのか;山田方谷の藩政改革;山田方谷を現代にどのようにして活かすのか)
第5章 山田方谷の藩政改革とマネジメント(問題提起;山田方谷の藩政改革とドラッカーのマネジメント理論;山田方谷の藩政改革とアリババの経営哲学;山田方谷の至誠惻担と企業の使命;野村証券の経営哲学と山田方谷の藩政改革;山田方谷のビジネスモデルとプラットフォーム;山田方谷の撫育方のマネジメント)
著者等紹介
三宅康久[ミヤケヤスヒサ]
関西高校を経て、関西学院大学経済学部卒業。ロンドン大学大学院入学(修士課程・博士課程)、ロンドン大学経済学修士号取得(国際マクロ経済学・国際金融論専攻)。京都大学大学院経済学研究学科入学(研修員)。その後、山田方谷の経済政策の研究を続ける。2005年、山田方谷研究会を設立し、事務局長に就任。高校教員、岡山大学・岡山理科大学の非常勤講師を経て2018年、グローバル撫育社を設立し、代表に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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