内容説明
環境を守りつつ持続可能な発展を実現するための革新的な取り組みであるPES(生態系サービスへの支払い)の台頭の背景と世界各地での取り組み状況を分かりやすく解説。
目次
第1章 世界の環境資源管理政策とPESスキーム(生態系サービスとPESスキームの概観;国連欧州経済委員会諸国におけるPES政策;アメリカにおけるPES政策;開発途上国におけるPES政策;日本におけるPES政策)
第2章 PESの理論と実際(PESの原則;PESの実際と留意事項;PESスキームの実施手順)
第3章 欧米諸国等における取り組み事例から(政府による支払いスキーム;民間による支払いスキーム;政府―民間による支払いスキーム;取引・オフセットのスキーム)
第4章 PESスキームの課題と持続可能な地域づくり(クレジットの重層化の現状と課題;PESスキームの課題と持続可能な地域づくりに向けて)
著者等紹介
柴田晋吾[シバタシンゴ]
京都府出身。1980年東京大学農学部林学科卒。農林水産省林野庁、文部科学省、国連食糧農業機関(FAO)などの勤務を経て、2013年から上智大学教授。大学院地球環境学研究科委員長などを歴任。科学修士(カリフォルニア大学バークレー校)。農学博士(東京大学)。グローバルな国際環境資源管理政策を研究。アメリカフォレスターズ協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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周利槃特
7
SDGs(2015-2030)の前身である、MDGs(2000-2015)の事例紹介が詳しく載っていて、とても参考になりました。2021/04/15
とし
1
外部経済である環境にお金を払う仕組みについて説明した本。 PES(Payment for Ecosystem Services)のスキームが紹介されており、改めて外部不経済に対してみんなが費用を負担する仕組みを作ること、持続させることの難しさを感じた。 PESの原則。1.自主的な合意であること。2.受益者が払うこと。3.直接支払いであること。4.追加性があること。5.条件付きであること。生態系サービスの便益確認後に支払われること。6.永続性の確保。7.リッケージを避けること。8.ベースシナリオの設定。2023/02/18
shige
0
環境にお金を払う仕組みというのが大切だと思っていても、どうすればよいのか分からなかったのですが、この本を読んで日本で行われているPESの取り組みなどを知れたり、自分自身でもどんな活動が行えるのかイメージを広げることが出来てよかったです。2021/06/23
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