内容説明
神奈川県立図書館所蔵映画「戰ふ少國民」の涵養へ。児童の文化統制から軍国少年少女を育成する少国民文化協会。推進した内務省官吏、児童文学者・心理学者、教育者たちを支えた民意とは何か!?
目次
序章 「子供のため」の統制―善意からの出発
第1章 佐伯郁郎と児童文化統制―詩人と内務省官吏の間
第2章 赤本絵本(漫画)の横行―「指示要綱」のはじまり
第3章 統制の拡大―赤本から大衆児童文学へ
第4章 官民共同の統制―幻想の共有
第5章 統制の確立―発禁・推薦図書から少国民文化協会へ
終章 「子供のため」という言説の行方―内務省属・佐伯郁郎とその朋友
著者等紹介
是澤博昭[コレサワヒロアキ]
1959年愛媛県生まれ、東洋大学大学院文学研究科修士課程修了。博士(学術)。現在、大妻女子大学教授。専攻は文化史・人形玩具文化論。著書に『軍国少年・少女の誕生とメディア―子ども達の日満親善交流』(世織書房、2018年、第42回日本児童文学学会特別賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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