内容説明
戦後の教育と教育学を包括的にマッピングできるグランド・セオリーはどこに?変容しながら増殖する近代教育を掴まえる。
目次
序章 成熟した近代社会が経験する避けられない理論的課題
1章 カリキュラムと評価の改革の世界的標準化と対抗軸の模索
2章 ガバナンス改革と教職の専門職性
3章 グローバル化という幻影と追いつき型近代化の陰影―教育における“欠如”言説の分析
4章 アジアにおける「持続可能な開発のための教育(ESD)」
5章 可能世界としての学校
6章 グローバル化と英国の公教育政策―1980年代教育改革の含意
7章 アメリカにおける新自由主義とガバナンスの関係
8章 グローバル化が照射した国内の困窮問題―自律しない主体の自律性修復に関する理論問題
9章 近代公教育の統治形態を論じるための論理枠の構築について―宗像誠也を持田栄一で展開する黒崎勲の設計図