内容説明
旧「満洲」に渡った朝鮮人の姿と声を収めた初の写真記録集。写真家・李光平の20年かけたオーラルヒストリー・ノート。その“声”から植民地主義の歴史へより立ち入った問いが始まる…。
目次
第1部 写真が語る朝鮮人集団移民と「満洲」―李光平のオーラルヒストリー・ノート(李光平 集団移民の調査へ;移動 朝鮮から「満洲」へ;土塁を築いての出発;植民地政策としての集団農業移民;対官憲・対植民地軍;東北対抗日聯軍との接触;それぞれの家族と生活;女性たち;日本軍「慰安婦」;“光復”後の新しい生活)
第2部 背景を理解するために(「満洲国」期の朝鮮人移民と集団部落;植民地帝国日本と朝鮮人の移動;移動という生存、抗い、円環―植民地空間をめぐる文学テクストたちを辿つて;間島における抗日闘争と日本の鎮圧政策―朝鮮人集団移民政策の背景;コラム 写真から見る中国朝鮮族の若い世代からの民族史・個人史)
著者等紹介
李光平[リグァンピョン]
ドキュメンタリー写真家、群衆文化専業副研究館員、龍井3.13記念事業会会長
金富子[キムプジャ]
ジェンダー史・ジェンダー論、植民地期朝鮮教育史。東京外国語大学大学院教授
中野敏男[ナカノトシオ]
社会理論・社会思想。東京外国語大学名誉教授
橋本雄一[ハシモトリュウイチ]
中国近代文学・植民地社会事情。東京外国語大学大学院准教授
飯倉江里衣[イイクラエリイ]
朝鮮近現代史、在満朝鮮人史。関東学院大学ほか非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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