内容説明
男でもなく、女でもない、人の性は身体のどこで、どのように、生成されるのか!?生物学者が案内する新たな性の編成へ。
目次
1章 ジェンダーレスの未来?
2章 らせん構造と階層構造
3章 分子とセックス
4章 ホルモンと脳
5章 ワタシは男の子?女の子?“ジェンダー・アイデンティティの出現”
6章 同性愛について考える
7章 集団について考える、個人について考える
8章 ピンクとブルーは永遠か?
9章 ピンクとブルーの発達のダイナミックス
10章 おわりに:ジェンダー(およびセックス)の将来
著者等紹介
福富護[フクトミマモル]
東京教育大学大学院教育学研究科博士課程中退。東京学芸大学教授を経て、東京学芸大学名誉教授
上瀬由美子[カミセユミコ]
日本女子大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得満期退学。博士(文学)。現在、立正大学心理学部教授
宇井美代子[ウイミヨコ]
筑波大学大学院心理学研究科博士課程修了。博士(心理学)。現在、玉川大学文学部人間学科准教授
立脇洋介[タテワキヨウスケ]
筑波大学人間総合化学研究科博士課程修了。現在、九州大学アドミッションセンター准教授
西山千恵子[ニシヤマチエコ]
お茶の水女子大学大学院修士課程修了。現在、青山学院大学・慶応義塾大学ほか非常勤講師
関口元子[セキグチモトコ]
日本女子大学大学院博士課程前期修了。現在、M’s Factory(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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cape
4
「セックスとジェンダーを発達のダイナミクスとして理解すること」。副題にあるとおり性分化の話から始まる。男・女という生殖にかかわる性はどのように決まるのか?性的志向なんかはまだ科学的にはわからないことだらけ。ジェンダー=社会的文化的な性別、セックス=生物学的な性別というが両者は複雑に絡み合って切り離すことはできない。一方、切り離せないからといって、生物学的な性が心の性のゆらぎや違和を持つ人にとって枷やスティグマになってはいけないということは何度でも言わなければいけないだろう。学術書なので訳は読みにくかった。2021/07/14
いーた
1
本書を通してセックスは生物学的性、ジェンダーはその人が示す性みたいな感じで理解したんだけど合ってるかな……とりあえず色んな実験や実態はあるけど、結局は人間の性別ってのは外的要因(自身を取り巻く親などの人や環境、社会)を受けて形成されるものと受け取れた。正直、色んな検証がたくさんなされてたけど、最後の8〜10章以外は読んでも何ら関係性を見出せなかった。個人的には、もっと文化的側面から探究していくかと期待してたところはある。2021/04/28
hideko
1
未だ未だ解っていないことばかりであることを知り、自分の基準で判断しない。自分の持っている偏見に気付くのは難しい。2018/10/28