内容説明
本書は、介護現場の末端で見つめ続けた「老い」と「死」のドキュメントである。
目次
まえがき―想像をはるかに超えた景色
第1章 流れ流れて、介護職員
第2章 私の“ホ”がない生活
第3章 すぐ辞める人、まだ辞められない人
第4章 底辺からの眺め
あとがき―それでもなぜ続けているか
著者等紹介
真山剛[マヤマゴウ]
1960年鹿児島県生まれ。大学卒業後、デザイン事務所勤務、建設コンサルタント役員、居酒屋経営などを経て、56歳のときに「介護職員初任者研修」を取得し、介護の世界へ。以来4年のキャリアを積む、九州の介護施設に勤務する現役介護職員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinkin
172
自称60際の非正規介護職員である著者が介護を通して体験したり見聞したことを 綴った本。今、近所にもどんどん介護施設が増えてきた。ここ10年くらいで倍以上になったような気がする。デイケアの車もよく見かけるし知り合いにも介護されている人、介護する人も多い。これからまだまだ増えるのは確実だ。みんな誰でも歳をとる。だから笑っちゃいけない、怒ってはいけないと思いつつ笑ったり怒ったりづるのだろうな。永六輔さんの本にこんな言葉があったのを思い出した。「子供叱るな来た道だもの、年寄叱るな行く道だもの」図書館本2021/06/04
きみたけ
129
最近ハマっている三五館シンシャの「○○日記」シリーズ。著者は、建設コンサルタント役員を経験後、56歳のとき介護の世界へ飛び込んだ真山剛氏。介護現場の末端で見つめ続けた「老い」と「死」のドキュメント。エピソードを通じて介護の実態やそこで働く者の現状を知ってもらいたいとの著者の願いが込められているそうです。第二の人生を謳歌するにしてはとても耐え難く、忍耐力が要る過酷な職場だと正直思いました。が、超高齢化社会を迎える中、介護への求人は絶えないのでしょうね。。2024/04/18
ひさか
101
2021年5月三五館シンシャ刊。現役介護職員のドキュメント。介護する人される人、そして同僚や関係者の中で語られる話が興味深く面白い。大変だけど、人との関わりは魅力もある。だから続けていける…。というところに真髄がある。2022/12/11
どんぐり
85
不思議な読書感でした。ただの介護の苦労話ではない何かが本書にはあります。笑えて、怖くて、情けなくて、考えさせられる本でした。また介護の仕事のこともよく分かる。読み終えてすぐに誰かに勧めたくなりました。その理由はよく分かりません。でもそんな本でした。2021/05/06
ma-bo
78
この中高年お仕事日記シリーズはほとんど読んでるのではないかな。介護職の厳しさ、介護者のリアル、重くなりそうな内容だがユーモアを交えて記している。2022/04/20