フォレスト2545新書<br> なぜあのキャラは死ななければならなかったのか?―名作の「死」の描写で辿るマンガ・アニメ史

個数:
電子版価格
¥770
  • 電子版あり

フォレスト2545新書
なぜあのキャラは死ななければならなかったのか?―名作の「死」の描写で辿るマンガ・アニメ史

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年12月26日 14時43分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784866808185
  • NDC分類 778.77
  • Cコード C0295

出版社内容情報

【2次元における死の哲学と社会学】
もう1つの世界の命の在り方が我々に教えてくれたこと

本書は、フィクションの「死」を通じて「社会」を探求する1冊。さまざまなフィクション作品(アニメやマン
ガ)に登場するキャラクターの死亡シーンを年代、時系列ごとに取り上げ、これまでにない視点から物語
やキャラクター、時代の変革を捉え、考察していく。
東日本大震災や京都アニメーション放火事件といった世間を震撼させた災害や事件が、その後のアニ
メや漫画の死生観に大きく影響を与えたと、著者は考える。
死に様を見ればその人の生き様がわかると言われるように、死がもたらす悲しみや喪失だけでなく、その
死に込められた社会的な意味に焦点を当て、オタク読者に新たな視点から感動と洞察を提供する。

内容説明

「生きること」の意味を教えてくれた。もう1つの世界の命が僕たちに伝えようとしたこと。2次元における死の哲学と社会学。

目次

第1章 二〇世紀の名作アニメに描かれたキャラクターの死(『フランダースの犬』『ルパン三世』ほか サブキャラクターの人気獲得と死亡回の増加;『海のトリトン』『宇宙戦艦ヤマト』最終回大量死の衝撃とリアルな死の描写 ほか)
第2章 死を描かない京アニ作品から死を辿る(死を描かない京アニ大ヒット作品と『ひぐらしのなく頃に』『東のエデン』ほか深夜裏アニメ;平成中期の京アニ作品と『Angel Beats!』ほか深夜裏アニメで描かれた死 ほか)
第3章 社会現象としてのキャラクターの生き様と死に様(『あしたのジョー』力石徹の葬儀と矢吹丈のラストシーンの謎;『宇宙戦艦ヤマト』語り継がれる沖田艦長の死に際の名セリフ ほか)
第4章 死んでも蘇るキャラクターから見る平成アニメの死生観(『ロードス島戦記』『スレイヤーズ』ほか 繰り返し可能なゲーム的死生観;『美少女戦士セーラームーン』ほか 現代美少女キャラを生んだ戦闘美少女&魔法少女 ほか)
第5章 平成・令和のキャラクターに学ぶこれからの生き方(『響け!ユーフォニアム』ほか 音楽系アニメから辿る死生観の変化;「異世界転生」関連作品ほか 二次創作の普及とゲーム化されていくキャラクターの死 ほか)

著者等紹介

浦澄彬[ウラズミアキラ]
1967年大阪生まれ。アニメブームのリアル世代。小学生の時に『宇宙戦艦ヤマト』初回放映を見てアニメファンになり、中高生の頃にはオタクのはしりだった。1989年、大阪芸術大学文芸学科卒業。在学中から作家を志し、セカイ系を先取りした小説を多数執筆。卒業後は、高校の国語教員として数校に勤務。2000年、村上春樹論の連載で「関西文学選奨」の奨励賞受賞。以後、高校教員のかたわら、文芸評論を多数発表。アニメ「涼宮ハルヒ」シリーズなどを比較研究した論文を、別名義でオンライン学会誌『こころの科学とエピステモロジー』に連載(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

タルシル📖ヨムノスキー

23
サブタイトルに〝名作の「死」の描写で辿る〟とあるけれども、多分著者の世代もあるんだろう〝あしたのジョー〟の力石や、〝ヤマト〟の沖田艦長、〝タッチ〟の和也、そして〝北斗の拳〟のラオウなどについては熱く語られていたと思うけれど、それ以降はキャラの〝死〟そのものではなく、物語からその時代の死生観みたいな話になっていた印象。特に〝死〟をテーマにしているのにその真逆として〝京アニ〟制作のアニメについて、だいぶページが割かれている。個人的にはやっぱり〝鉄腕アトム〟の最終回と、〝ザンボット3〟には触れてほしかったなぁ。2025/09/25

みのくま

5
アニメ批評はゼロ年代に多く語られたが本書はそれをアップデートしていない。寧ろかなり単純化された社会批評に落とし込んでいる。キャラの死というテーマは大塚英志が漫画的リアリズムとして既に語っておりゼロ年代以降は東浩紀がゲーム的リアリズムで批評した。そこではマルチエンディングが死の一回性を回避しているという従来の言説への反論という側面もあった筈だが、本書ではそれが巻戻ってしまっている。また京アニ作品群を一つの作家性に回収するのも無理があるだろう。主張を補完する為に都合の良い作品をピックアップしている感が否めない2025/02/05

chi.

2
第二章は知っている作品が多かったので個人的に楽しく読めた。2025/04/11

ハナさん*

1
2025年1月5日初版。県図。タイトルからイメージしたのは、個々のアニメキャラの死について、その作品における作劇上の必然性やストーリーにおける意義・意味を分析し、論じるものだった。だが実際はそうではなく、全くの期待外れだった。幾つかのキャラの死を恣意的に取り上げ、それをその時代の死生観の反映と解するような、粗雑で浅い考察が多かった。マルチバースの世界観やループものの作品が増えたことによる、死生観の変化ということは、確かにあるのかもしれないが。それはもう少し丁寧に論じなくては、確かな結論は出せないだろう。2025/07/12

tuppo

1
原作からアニメにする時に何かチャレンジを設定しているものはすごいな。氷菓2025/01/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22304923
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ドワンゴ」にご確認ください。

最近チェックした商品