内容説明
あなたは、あなたの役を、うまく演じられていますか?経営とは舞台である。経営者も社員も顧客も、誰もがこの舞台の“演者”だ。台本は戦略、演出は想像力、観客は未来。世界に挑み続ける演出家・宮城聰と、サントリー、スズキ、マネックスほか、各界のトップリーダー9人による対話から浮かび上がるのは、「人を動かす」力の本質だ。不確実な時代に求められるのは、即興力、物語を編む力、そして身体感覚。AIには真似できない「人間の思考力」を再起動するための刺激に満ちた一冊。
目次
序幕 経営者、舞台に立つ―ビジネスという答えのないドラマ(西村真里子)
第1幕 経営者は舞台に立つ役者―独自性が生む革新と共感の力(サントリーホールディングス株式会社代表取締役会長 新浪剛史)
第2幕 個の人間力を信じ抜くチーム経営(スズキ株式会社代表取締役社長 鈴木俊宏)
第3幕 世界一を目指すためのアウトサイダーの視点、たとえ話(株式会社GENDA取締役 申真衣)
第4幕 AI時代に必要な「解のない問い」に向き合う演劇の力(投資家・連続起業家 孫泰蔵)
第5幕 「考える脳」を鍛える―経営者に求められる思考力の深化(鈴与株式会社代表取締役社長 鈴木健一郎)
第6幕 「見えない価値」を見極め、イノベーションを生む組織(マネックスグループ株式会社取締役兼代表執行役社長CEO 清明祐子)
第7幕 身体性を取り戻す―演劇が経営にもたらす視点(株式会社鳥善代表取締役 伊達善隆)
第8幕 「演劇イノベーション県」に向けた仕掛けづくり(静岡県知事 鈴木康友)
第9幕 演劇が伝えるビジネスの「時間軸」のあり方(株式会社しずおかフィナンシャルグループ代表取締役会長 中西勝則)
終幕 演劇からの「問い」(西村真里子×宮城聰)
カーテンコール(宮城聰)
著者等紹介
西村真里子[ニシムラマリコ]
株式会社HEART CATCH代表取締役。日本IBM、Adobeを経て独立。テクノロジーとアート思考を融合させた新規事業開発、戦略設計、スタートアップ支援、教育プログラム開発を官民連携で、国内外にわたり推進。武蔵野美術大学客員教授
宮城聰[ミヤギサトシ]
演出家。2007年SPAC‐静岡県舞台芸術センター芸術総監督に就任。自作の上演とともに世界各地から現代社会を鋭く切り取った作品を招聘、また中高生鑑賞事業をはじめとする人材育成にも力を注ぎ「世界を見る窓」としての劇場運営を行う。近年はベルリン国立歌劇場などでオペラの演出も手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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