内容説明
漫画『パーフェクトワールド』のモチーフとなった車いすの一級建築士著者が教える障がい者・高齢者・その家族にも優しい住まい。
目次
第1章 なぜバリアフリーコーディネーターが必要なのか(バリアフリーコーディネーターの役割とは;まずは障がい者・高齢者の「心のバリア」と向き合う ほか)
第2章 バリアフリー建築のチェックポイント(玄関―バリアがなくなればもっと外出したくなる;トイレ―「介助・介護のしやすさ」も大事なポイント ほか)
第3章 バリアフリー住宅・施設の最新実例集(介護も家事も「がんばり過ぎない」家;3世帯が寄り添い暮らす家 ほか)
第4章 車いす建築士が誕生するまで(退院後に気づいた我が家の真価;祖父が教えてくれた建築士としての矜持 ほか)
第5章 バリアフリーの「今」と「これから」(退院で途切れる病院との関係;施設建築における最大の課題は「時間」 ほか)
著者等紹介
阿部一雄[アベカズオ]
阿部建設株式会社代表取締役社長。1964年愛知県名古屋市生まれ。1987年に中部大学工学部建築学科を卒業後、愛知トヨタ自動車株式会社に入社。その後1989年から家業を継ぐため阿部建設株式会社に入社。2002年に趣味であるオートバイレース中の事故により車いす生活を始める。2005年阿部建設創業100周年の年に5代目代表取締役に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りー
24
この方の本は2冊目。1冊目はかなり自伝的な要素が強いものだったが、母との同居をするかしないか、するとしたらどうするか、考えていた私を後押ししてくれた。今回、リフォーム業者の方と話す時に強く訴えたのは、最低限母を看取れる家に変えたい、ということ。まだまだ元気でトイレさえ改修すれば良いと考えていた母にとっては寝耳に水だったのだけれど、祖母や父の介護の時に歯痒く思ったことを変えたかった。ただ生活できるだけではなく、介護者も被介護者も豊かにその家で暮らせるかどうかがポイントになる。心のバリアフリー。2022/08/12
ちゃんみー
18
著者は趣味のバイクレースで脊髄損傷により車椅子生活に。100年続く建設会社の跡取りであり一級建築士の彼は本当のバリアフリーとは何なのかを模索し、バリアフリーとは心のバリアもあることから、顧客の様々な想いを受け取り、住宅設計をしていた。これから10年から20年で超高齢社会になることを考えると、住宅はリノベしやすいようにした方がいい。2023/03/13
kirinsantoasobo
14
図書館本。事故により車椅子生活になった著者が、同じように介護を必要とする方の自宅のリフォームや誰もが利用しやすい施設にする為に必要な視点を教えてくれます。わたし自身も数年前に身体障害者となり、家の中は苦戦をする箇所だらけになりました。バリアフリーコーディネーターでもある阿部さんは、自身の経験を活かして要介護者を含む家族の誰もが住みやすい空間を病院や様々な機関と連携をしながら作り上げることに力を注がれています。有賀リエさんの漫画「パーフェクトワールド」の建築士・樹(いつき)のモチーフになった方でもあります。2024/03/22
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