出版社内容情報
車を凶器としないために、車を運転するすべての人に本書を捧げたい。不具合の生じない車を造ることはできないし、それが原因で起こる事故を根絶することはできない。とすれば、私たちは、車に発生する突然の不具合を常に念頭に置き、それによって生ずる被害を最小限に食い止めねばならない――そういう願いを込めて、長野県警・科学捜査研究所の元研究員が30余りの事例を紹介しつつ、車に不具合が発生するメカニズムとそれへの対処法を詳しく解説。事故車と事故現場に印されたさまざまな痕跡が、「証言」以上に真実を明かす。車を凶器としないために、車を運転するすべての人に本書を捧げたい。
川上明[カワカミアキラ]
著・文・その他
内容説明
事故車と事故現場に印されたさまざまな痕跡が、「証言」以上に真実を明かす。過去の交通事故の事例と車に不具合が発生するメカニズム。
目次
第1章 タイヤ痕跡(スキッドマーク)
第2章 制動装置に発生するベーパロック
第3章 電球フィラメントからの情報
第4章 布目痕跡からの情報
第5章 フライングストーンの危険
第6章 下り坂道での暴走
第7章 事故車両の前輪およびステアリングホイール(ハンドル)の操舵角
著者等紹介
川上明[カワカミアキラ]
1945年、長野県生まれ。信州大学工学部卒業。工学博士。日産ディーゼル工業(株)を経て長野県警察本部・科学捜査研究所に勤務し、自動車の交通事故調査に携わる。退職後も、長野県工科短期大学校で教鞭を執りながら事故調査・研究を続け、その後は長野地方裁判所の調停委員(交通事故)を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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