内容説明
もじ鉄とは、駅の看板(駅名標)や車両の標記など、鉄道にまつわる書体やデザインを考察、愛でる趣味。普段見ているサインは、なぜこの書体で、なぜこのデザインなのか?…目からウロコの話が盛りだくさん!鉄道会社・デザイン会社全面協力!+貴重な駅名標設計図面、路線図制作資料に、全国の駅名標も多数掲載!
目次
もしもし教えて!!中の人(東日本編;中日本編 ほか)
どれどれ比べて!!地下鉄サイン(全国の地下鉄で比べる駅名標の進化;全国の地下鉄で比べるのりば案内の進化 ほか)
これこれ調べて!!フォントメーカー別駅名標図鑑(モリサワのフォントを使った駅名標;SCREENのフォントを使った駅名標 ほか)
パシャパシャ撮らせて!!映えるサイン(JR北海道;弘南鉄道 ほか)
いろいろ聞かせて!!鉄道ファン(久野知美・フリーアナウンサー×南田裕介・ホリプロマネージャー;源石和輝・東海ラジオアナウンサー ほか)
著者等紹介
石川祐基[イシカワユウキ]
グラフィックデザイナー。1987年、国鉄民営化翌日、東京都出身。東京工芸大学芸術学部中退後、アニメーション・デザイン制作会社を経て、2017年、デザイン事務所・デザイン急行株式会社設立。日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)会員/でんぱとう会員/虹コンだいすきクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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キク
62
「乗り鉄」「撮り鉄」くらいは知っていた。でも鉄道関連の文字に魅せられた「文字鉄」という人達がいるとは知らなかった。鉄道で使われている書体とデザインの写真集。「そのデザインに込めた思い」を、鉄道会社・デザイン会社の中の人へインタビューも行っている。なんというか、世界の広さを教えられて嬉しくなる。確かに、多くの人が何度も見ることになるデザインなので、わかりやすく洗練されていた方がいいに決まっている。建築界隈でよく言われる「神は細部に宿る」という言葉を思いだす。個人的には京阪鉄道のデザインがすごく好きでした。2024/11/07
なるみ(旧Narumi)
34
鉄な家人のために図書館で偶然見かけて表紙借りした一冊。家人のために、と言いながら鉄子じゃなくても楽しめました。本書を読んで初めてフォントメーカーについて知りました。2019/06/28
おいしゃん
28
鉄道の「駅名看板の文字フォント」が好きな人のための、ニッチすぎる写真集。フォントやデザインを担当した人や、鉄道会社本社の担当者の声もたくさん載っており、読んでから電車に乗ると、見る目が変わること請け合い。2021/02/19
なる
17
鉄道マニアは世の中に溢れている。鉄道マニアの中では撮影をメインとしている撮り鉄の一部が社会問題になったりもしているけれど、そんな鉄道マニアの中では最も優しいマニアとも言えそうな、鉄道の書体とデザインに特化した「フォン鉄」の入門書とも言えそうな本。駅名の標識や車体に配された文字に注目するという究極ともいえる内容ではあるけれど、デザインに興味があれば関心することもかなり多い。実は全て手書きの字体な京浜急行、間接照明でスタイリッシュを彩る相鉄線など、各鉄道会社のこだわりが興味深い。2025/05/19
アセロラ
14
前作『もじ鉄』が大好きで、こちらも拝見しました。引き続き、私の好奇心をくすぐりっぱなしです。今回は、駅名標などをデザインしたデザイン会社の人や、鉄道会社の人などへのインタビューがたくさんあります。随所に昔の列車や駅、ロゴマークなどの写真もあり、なつかしく思う人もいるのではないでしょうか。前作を読んで以来、日常も旅行も旅番組も、駅の楽しみ方が変わりました。文字見たさに電車に乗ることも考えるようになったので、人生変わったと言っても過言ではないかも?大おすすめです。2019/12/01