出版社内容情報
王太子のため、国のため尽力したにもかかわらず、異世界から来た聖女に手柄を奪われ、挙句の果てに王太子から婚約破棄までされてしまった公爵令嬢レオノーレ。ついでに王太子妃となる聖女の侍女になるよう申しつけられ――。打ちのめされる彼女に優しく声をかけるのは、王太子の双子の弟ディートハルト。「ねえ……王太子、殺す?」「あなた何を言っているのか、理解していますの?」この物騒な幼馴染をどうにか制し、ひとまず離宮で一緒に暮らすことに。王家を捨て田舎暮らしを実現するため、農作業や洗濯、料理の修業にともに励むのだけれど、自分に懐きまくっていたディートハルトがふと見せる恋の駆け引きに胸が高鳴るようになり――?
内容説明
異世界の聖女に心奪われた王太子により婚約破棄を突きつけられ、聖女の侍女になるよう申し渡された公爵令嬢レオノーレ。打ちのめされる彼女に王太子の双子の弟ディートハルトが優しく囁く。「ねえ…王太子、殺す?」「あなた何を言っていますの?」彼女を熱愛するあまりヤバい計画を練る幼馴染を宥め、今後は共に王家を捨て田舎暮らししようと農業や新規事業に奮闘するのだけど、その一方で彼が見せる大人の男としての顔に胸が騒ぎ始め―
著者等紹介
江本マシメサ[エモトマシメサ]
『北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし』(宝島社)で2015年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あさひ.a
28
KU。王太子に婚約破棄された公爵令嬢と、王太子の影として生きてきた公的には存在しない王子のお話。ヒロインの扱いも酷いんだけど、ヒーローの立場がとにかく過酷すぎる。殺されなかっただけマシとか言い難く、ヒロインに依存するのもわかる。そのへんは彼らに物凄く共感したけど、聖女、婚約破棄、ポンコツ王太子、スローライフ、魔獣、異世界の技術による新製品その他諸々…。設定がてんこ盛りな分焦点がぼやけた気がする。状況のせいだけど、終盤が説明になってしまって、臨場感に乏しいのもったいない。ヒーローにももっと熱を感じたかった。2022/06/05
わたー
18
★★★★☆実は初読みの作家さん。Twitterのレビューを見て読了。王太子妃として陰ながら国のために尽力していた主人公が、王太子に婚約破棄されることから始まる物語。よくある婚約破棄モノかなと思ったのだが、王太子の影武者をしている双子の弟がクセモノ。主人公のためならば血を分けた兄でさえ躊躇なく殺そうとする彼の手綱を引きながら、生まれて初めての自由を謳歌する彼女の、小さな幸せを積み重ねていく姿が結構好き。ラストに繋がる展開は読めてしまったものの、1冊できれいにまとまっている良作。他の作品も読んでみようと思う。2021/12/29
サキイカスルメ
12
王太子の婚約者として尽力したが婚約破棄されてしまった公爵令嬢レオノーレと、幼なじみのレオノーレしか眼中にない王太子の双子の弟ディートハルト。自分のために王太子を殺してしまいそうなディートハルトの抑止力になろうと、一緒に離宮暮らしをスタートさせるお話。面白かったです。婚約破棄から始まるものの、そもそも主人公レオノーレは王太子への好意ではなく、影武者ディートハルトのために頑張っていたので、いずれ約破棄になったのかなと。ディートハルトの執着もすごいですしね。むしろ王太子は命が助かったまである(笑)2021/12/29
由貴
3
田舎暮らしするのかと想像してたら思ってたのと違う…。前半エドワールとサクラにイラッとしてしまったのだけどざまぁ展開はなく、レオノーレと仲良くなっていくシーンがあったサクラはともかくエドワールは知らないうちに改心してたから消化不良だった2022/08/31
hallelujah
2
KU本/作者さん読みだけど、王太子がアホすぎて脱落…涙 速攻2人で雲隠れして田舎暮らしするみたいな話読みたかったな2022/09/19