内容説明
伯爵令嬢のヴィオレッタは、事故のトラウマから視力を失い“嫁ぎ遅れ”と言われていた。舞踏会でも壁の花でいると、『ガルドの英雄』リヒター侯爵が突然結婚を申し込んできた。こんな私を妻に娶ってもらえてありがたいと求婚を受け、つつましやかな結婚式を挙げる。本が好きなヴィオレッタの為に、読み聞かせしてくれる優しいリヒターから、「君は私の妻になった。わがままくらい言ってもいい」と甘やかされ純潔を散らされて…。
感想・レビュー
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さっきぃ
8
不幸な事故で兄と母を失ったショックから目が見えなくなってしまったヴィオレッタと、戦争の英雄と言われているものの顔にある傷と目つきの怖さで周りに恐れられているリヒターが結婚して徐々に近づいていく話。二人の心の傷が切なくて、それを越えてリヒターがヴィオレッタを大事にしていて、ヴィオレッタも少しずつリヒターに心を寄せていくのがよかった。面白かった。2023/06/12
ゆん
1
先に読んだ「亡びゆく国の双子姫」に出てきた侯爵夫妻のお話ということで読了。つい陰謀の影を疑ってしまうのは悪い癖で笑、傷を抱えた2人が出会い、家族になるまでの穏やかなお話でした。物語の雰囲気に合わせてのことかもしれませんが、双子姫の時よりも文章はやや砕けた印象を受けました。2022/05/23




